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何時になったのか
ベッドが動いた揺れに目が覚め、目を開けるとソクジンがまさに入ってこようとしていた。
JN「もうちょい…そっち行って」
「ん…」
身体を移動させる。
不意にタオルケットをめくったジンが、はぁ、と呆れ気味にため息を吐く。
JN「…お前、なんでいつもそんな格好…」
「なぁに…?別に…パジャマ持ってこなかったし。いいじゃん、早く入って」
私を少し避けるようになった、と感じつつもこうしてベッドに入ると自然とお互い密着し、抱き合う…と言うか私から巻きつくんだけど。
今は背を向けるソクジンの背中にくっつく。
こうしてるとー
お腹の中に居た頃の記憶はないけれど、なんだかずっとそうしていたかのような感覚でとても落ち着く。
何より。
ソクジンと2人…
ずっと、ずっとこうしていたいのに。
「ジナ…明日、学校あるんだっけ?」
JN「おー…?あぁ。。午後かな」
「そ…じゃあ、ゆっくりできるね」
JN「…たまにはちゃんと授業受けろぉ?」
「…家で勉強してるし。ね、ジナぁ…」
無理やり体を私の方に向けさせる。
JN「…とに…お前は…ぁ?なんだ」
指先でジンの頬に触れ、唇を触る。
「…キス…していい?」
目をまん丸にして私をみるジン。
JN「…な、何っ…きっ…おお、お前っ…と俺は…っ…」
「…やだ?」
JN「や、やだとかそぉいう問題では…ダメだろう、あり得ん。」
「ジナ…誰?」
JN「…何がだ。」
「今日、誰と一緒にいたの?なんか違う匂いする。女の子…よね?」
JN「学校なら、誰かしらいつも一緒にいるって言っただろう」
「違う、誰かと2人きりで、ってこと」
JN「…ない」
私に背を向ける。
何でそんなにわかりやすい…
人とすれ違うくらいでこんなに匂う訳がないのに。
私たち以外の匂いはすぐにわかる。
その背中にしがみつくように抱きつき、足も絡める。
そのまま、眠りについた。
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作者名:ユイ | 作成日時:2022年5月27日 12時