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振り向くと





TH「A、おはよ!間に合った」





ニカッと四角い口して微笑むテヒョン。






TH「あー、今日の授業さ…」





「…うん、?」





イヤホンの片方を差し出す。
口角上げて微笑んで受け取るテヒョンも耳にさす。






TH「今日は何聞いてるの?あっ、これおれも聞きたかったんだ。」





「ふふ、そうなんだ?」





ほんの少し先に行くテヒョンがすっと差し出す手。






私はその手をとる。





あれから






テヒョンは




「いつかおれにその心が向いてくれるのを願うけど、今…もしAの心が辛いならおれの手を貸すから…おれを使っていいから罪悪感なんて持たないで?あ、でも好きになってくれたら、その時はすきだよっていってね?ひひ」






そう言ってくれた。
あまりにも広い心で、優しい心で包んでくれるテヒョン。





私は少しの間、そのテヒョンの好意に甘えてみることにした。





別にオッパに言えない分、テヒョンで埋めるとかそう言う気はない。
テヒョンがあまりに真っ直ぐ来るから、そう言う気持ちでいちゃダメだって思う。
だからこそ、余計に手を貸すからなんて言われて申し訳ないと思う私を分かってかテヒョンは罪悪感なんて持たないで、とまで言ってくれたんだと思う。







そのうちに私はテヒョンを選ぶのか?
やっぱりユンギオッパを想うのか






オッパには、どう思っているだとか怖くて聞けないままだった。




聞かなくてよかったと思う。
オッパとは、保護者だと言われても一緒にいたい。






でもたとえ将来オッパと結ばれることがないとしても













恋をするなら…













テヒョンの手を握る手にすこしだけ
力をこめた。













fin.

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作者名:ユイ | 作成日時:2021年11月9日 23時

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