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オッパ！
ユンギオッパ！
頭の中で何度も叫びながら家を目指した。
家に入った途端
はあ、はあ、と必死に呼吸を整えようとするけど。
整いつつあったのに、そしたら今度は涙が出てきて呼吸が忙しい。
そうだ、オッパ！
部屋の前に立ち、激しくノックする。
「オッパ！オッパ？A、帰りまし…オッパ…帰ってきた…よ…オッパぁ…」
オッパはいなかった。
力が抜けて、オッパの部屋の前に座り込んでしばらく動けなかった。
やっぱり私は、オッパのことが好き。
好きなんだ。
でもきっとオッパは、私なんて妹か身内としか思ってない。
どうしたらいいの？
どうにもならない？？
立ち上がって涙を拭いて…
ここにいたくなくて、外に出る。
少しだけ歩いたところにある公園のブランコに座った。
そこでオッパに引き取られてから今日までのことを思い出していた。
私たちのこと引き取ってからずっと、私とジョングクのことを大切にしてきてくれたユンギオッパ。
ジョングクがちょっと学校で友達とトラブルになった時も飛んでって、担任の先生に頭下げてくれて…
私にも友達と出かけた先で、具合が悪くなった時も仕事で忙しかったはずなのに迎えに飛んできてくれたり…。
そんなオッパのこと…気づいたら好き、になってたんだ。
でもきっとどうしようもない。
そんな想いをぐるぐるずっと巡らせて、泣いては涙を拭いて、を繰り返していたら辺りはもう暗くなって来ていて…
JM「…あれ？ユンギヒョンのとこの…？」
その声に顔をあげると…
わ…何でこんな時に…。
慌てて涙をごしごし拭く。
「…こん…にちは」
JM「…どうしたの？こんなところで…鍵なくした子供みたいだね？まさか本当に鍵ないとか？ふは…、あれもしかして泣いて…た？」
何で暗くなってきてるのに分かるの！
「…な！泣いてなんていません！…帰ります」
と、ブランコから立ち上がって帰ろうとジミンさんの横を…
パシッ、と腕を掴まれた。
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作者名：ユイ
| 作成日時：2021年11月9日 23時
