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Side You

たどたどしい挨拶に耐えきれなくなり
下げた頭をあげたとき

1番前に立っていた男の子と目が合う

貴 「っ!!!」

つい驚いて目をそらしてしまう。

理由?そんなこと簡単でしょう?
目のあった子は正真正銘私の推しなんだから。

DW 【どうかしましたか?】

貴 【え、あ!大丈夫!です!】
これであってたんだろうかと不安になるが
伝わったのがわかるくらい笑顔で頷いてくれた。

DW 【突然のことで驚いているかもしれません
しかし、それは君たちだけでなく
一人で来てくれたAさんも同じです】

YH 【そうだよな】

推しが頷いてる。尊い!(黙れ)

DW 【本当にいい人なので気軽に話しかけてあげてくださいね。
では、本題に戻りましょう。】

そういった瞬間スタジオの雰囲気がガラリと変わる。
なぜか渡される台本のようなもの…

貴 「?!」

DW 【今回の評価はポジション評価です】

驚いている間にどんどんと話が進んでいく。

YH 【もう一つ壁があるぞ!】

ヨハンの声にみんながいまだ布をかけられた壁に目を向ける。

DW 【ここからはAさんが読んで?】

こっそりと声を掛けてくるドンウク代表。

貴 「でも…!」

私は韓国語が読めないと言おうとすると台本を指差してくる

貴 「あ、読みがなふってくれてる…」

DW 「だいじょうぶです!」

貴 【ありがとうございます】

その言葉に勇気をもらい渡された台本を読み始める

貴 【今回のために新たなポジションを作りました
それは"X"ポジションです。】

Xその言葉がこの番組にどれだけの影響力を与えているのか
グループ評価の時やランク分け評価の時に
嫌というほど実感させられている。

貴 【Xポジションを選んだ練習生には
ボーカル×ダンスは編曲と振り付け
ラップ×ダンスはラップメイキングと振り付けをしてもらいます。
Xポジションで1位を取った人には
20万票を獲得できます。】

20万票そうきいた練習生たちに動揺が走る。

貴 【しかし決められた時間は1つのポジションをこなす練習生たちと同じです。
ベネフィットに目が眩んで下手に選ぶと
取り返しのつかないことになる可能性も高くなります。
そこをしっかりと考えて選んでください】

DW 【それでは1位の方から選んでください】

そう言われて動いたのはさきほど目があった推し
キムヨハンだった。

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作者名:o。Reona。o | 作成日時:2020年6月21日 11時

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