第21話「堪忍袋の緒が切れる」 ページ23
貴方「お言葉ですが首領は誰のものでもありませんし、確かに才能はありませんが、こんな下らない事をしている暇があるのであれば努力して秘書になればいいのでは?私が秘書となれたのは努力のお陰です。少なくとも、私に嫉妬してこんな事をする時間があるのであれば、その時間を有効活用し努力すればいいのでは?」
私が一気に捲し立てると、その女性は息を飲んで、プルプルと震えていた。
私は、それに追い討ちを掛ける様に更に言葉を続ける。
貴方「そして、才能がないとおっしゃいましたが…貴方には何か秀でた才能がおありなので?」
ねえ、どうなんです?××さん……?
私がそう言えば、彼女、××さんは驚いた。
「なん、で、名前…!?」
貴方「他にも色々と知っていますよ?例えば……貴方は私を新人と言われましたが、貴方も新人ですよね?私が此処へ来る1ヶ月前に来たばかりの貴方は周りから見れば新人なのでは?そして、自分には才能がある、と?何の成績も残しておらずこんな所で負け惜しみのように新人いびりに勤しみ、そんな新人に負けている…才能がおありならばそんな事はしないはずでは?」
そう言って、にっこりと微笑めば、彼女は顔を真っ赤にしていた。
「うるさいっ…!!私は、私はっ、お前よりずっと前から首領の事を知っていたの…!!」
いや、私の方が知ってるよ。
だって、漫画で見てたからね?
貴方「そうですか…ならば、貴方のしている行為は首領にお告げしても宜しいのですね?だって、首領を良く知っているのでしょう…?首領が知ればどうなるのでしょうね…?ああ、ちなみに私の事を大切にしているから私を傷付けた貴方をどうこう、ではなく。まとめていた資料の中には首領がお書きになられたものもありました。それを盗み、破ったり…さて、どうなるんでしょうね?」
そう、ゆっくりと威圧をかけるように言えば、彼女は私に、禁句を言った。
「黙れっ…!!大体、首領も首領よ!!こんな、取るに足らない奴を秘書にするなんて…!!首領も大した事のない目が節穴なのね…!!」
私は、それを聞いて彼女を冷たい目で見詰めた。
貴方「……今、首領を侮辱しましたね?」
ぶあっと毛が逆立つのではというほど、自分の物とは思えぬピリッとした殺気が立ち込める。
「っつ!?そ、そうよ!?悪い!?でも、悪いのは貴方なのよ!!私から首領を奪って…!!」
貴方「私を悪く言うのは構わない。だが、貴方は首領を侮辱した…
─────許さない。」
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舞 - 首領のルビ、ボスのはずなんですが...なんだか違和感があるんですよね「しゅ、首領」みたいなセリフの時内容はとても面白くてワクワクしながら読んでいます! (2018年7月2日 22時) (レス) id: 338b13862d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - 原作しか見てないのでアニメではどうなってるのかわからないのですが、首領の読み方はそのままでなくボスだと思います!更新楽しみにしてます頑張ってください^^*(同コメありましたらすみません) (2017年9月30日 0時) (レス) id: cfd67c96bc (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_桜(プロフ) - 森さん(^q^)うぇへへ……なのですが、設定ページで三人称の意味合いが違うと……ヾ(・д・`;)heとかsheとかジャ (2017年8月18日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - きなこさん» 初コメントありがとうございます。この作品で森さん好きが増えたのであればこの上ない喜びですね。企画も賛成して下さり…感謝です。暖かい言葉嬉しかったです。これからも、不甲斐ない作者ではありますが、よろしくお願いしますね*_ _)ペコリ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - 晋陽さん» 森さんの色気は上手く描写出来ていますかね…?それならばとても嬉しいのですが…コメントありがとうございます。これからも、よろしくお願いしますね*_ _)ペコリ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルリ@現実逃避 | 作成日時:2017年2月1日 21時