第20話「面倒事」 ページ22
平凡な日常も突然終わりを告げるというか。
私は、自室のドアの前で呆然としていた。
そこには、『死ね』、『消えろ』などの悪口の書かれた紙が何枚もセロハンテープで貼り付けてあった。
夢小説でありがちな首領に恋してるミーハー女子的な人が秘書だなんて生意気よ！！っていう感じで嫌がらせするっていうあれだと思う。
え、なにそれ。ダルいんだけど。
私は、紙を剥がして、ぐしゃっと丸くする。
最後の一枚だけ、綺麗に剥がして何も書いてない裏の方に、ボールペンを走らせる。
これでよし、っと……
私は、それをセロハンテープで貼り付けて部屋へと入る。
そこには…
『此処はストレスを書き込む所ではありません。よって、ストレスを書き込みたいのであれば、Twitterで呟いて下さい。
P.S 紙は資源なので大切にしましょう。』
と、綺麗な字で書いてあった。
誰も居なくなった廊下で、人影が蠢く。
人影はAの部屋のドアに貼り付けてある紙を見て、顔を歪ませた。
??「なにこれ…ふざけてるの？」
人影はそれをぐしゃっと勢い良く握り潰し、何処かへと去って行った。
あれから、嫌がらせ？が続いている。
まとめていた資料を盗まれたり、破かれたりした。
画鋲が靴のなかに入っていたりなど。
まあ、気にしてない。というか気にならない。
まず、資料は持ち前の情報処理能力でまた直ぐに同じものを作れるし、画鋲は靴を持ち上げた時点で気付いてしまう。
嫌がらせなのだろうが、あまり生活に何ら支障はなかった。
唯一、困る事を挙げるとしたら、私も仕事が残ってると思い、自分の仕事を私の資料に紛れ込ませる、とかだろうか？
そんな訳で、私は嫌がらせを徹底的に無視していた。
だって、気にならないから。
そんなある日の事だった。
トイレに入っている時、上から水が降ってきたのだ。
別に、服は乾かせばいいから構わない。
私は、驚いたが、トイレから直ぐに出た。
すると、其処には見知らぬ女性が立っていた。
その女性は怒りを帯びた瞳で私を睨み付けていた。
貴方「何方でしょうか？」
??「何方でしょうか？ですって！？」
私が聞けば、彼女は声を荒げて怒鳴り始めた。
??「私の首領を奪っておいて良くそんな事が言えるわね！？秀でた才能もなければ顔もそこまで良くない新人の癖に！！何で貴方なの！？何故、貴方なんかを秘書にしたの！？私の方が優秀なのに！！」
……ここまで言われては反撃しない訳にはいかないな。
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舞 - 首領のルビ、ボスのはずなんですが...なんだか違和感があるんですよね「しゅ、首領」みたいなセリフの時内容はとても面白くてワクワクしながら読んでいます！ (2018年7月2日 22時) (
レス) id: 338b13862d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - 原作しか見てないのでアニメではどうなってるのかわからないのですが、首領の読み方はそのままでなくボスだと思います！更新楽しみにしてます頑張ってください^^*（同コメありましたらすみません） (2017年9月30日 0時) (レス) id: cfd67c96bc (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_桜(プロフ) - 森さん(^q^)うぇへへ……なのですが、設定ページで三人称の意味合いが違うと……ヾ(・д・｀;)heとかsheとかｼﾞｬ (2017年8月18日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - きなこさん» 初コメントありがとうございます。この作品で森さん好きが増えたのであればこの上ない喜びですね。企画も賛成して下さり…感謝です。暖かい言葉嬉しかったです。これからも、不甲斐ない作者ではありますが、よろしくお願いしますね*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - 晋陽さん» 森さんの色気は上手く描写出来ていますかね…？それならばとても嬉しいのですが…コメントありがとうございます。これからも、よろしくお願いしますね*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルリ@現実逃避 | 作成日時：2017年2月1日 21時
