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ん…
なんだ、頭が、ガンガンする…。
目を開けると、目の前には
あの、銀髪の整った顔…。
……は?
「はあああああ!?」
なんで?なんで私、ヴィクトルと寝てるの?
てかなんで抱きしめられてんの!?
そうだ、これは夢だ、落ち着け、A
これは夢なんだ、
そう自分に言い聞かせていると。
「ん…?オハヨウA〜!朝から元気だな〜!!
そういうの大好きだよ!」
多分私の声でおきたのだろう。
「いや、元気とかそんなんじゃなくて、あの、離してください!」
なんで、出会って1日も経たないうちに、この人に2回も抱きしめられないといけないのだ。
かっこよすぎて、好きでもないのにドキドキしてしまう。
しかも、この人、裸じゃないか。
「ああ、つい癖で。」
そうして、離れてくれるヴィクトル。
それから私はむくりと起き上がり、自分の姿を確認する、
よかった、制服のまんまだ…って良くない。
なんで私がここにいるんだ、それが問題だ。
「あの、なんで私あなたと寝てたんですか?」
とりあえず、状況確認のために、ヴィクトルに質問をする。
「あー、A昨日お酒飲んじゃって、すぐ寝てしまったのさ、そんなAも可愛かったけど、もう外ではお酒を飲んではいけないよ?」
そうだったのか…私お酒弱かったんだ。
ミナコさんが強いから、てっきり大丈夫かと…って
私が起きないから、ただ寝る場所が無かったから
とりあえずヴィクトルの部屋にってだけだったのか…。
なんか色々誤解して恥ずかしいし
申し訳ない…。
顔に熱が集まるのを感じた。
「ん?何、なんで赤くなる。
あはは〜、大丈夫だぞーA、まだなんにもしていないから!
マッカチンもいるしね!」
ん?マッカチン…。
視線を下へ移すと。
掛け布団の上ですやすやと眠るプードル…
ヴィクトルが犬好きで、犬を飼っていることは知っていた。
まさか、日本に連れてくるとは。
「…かわいい。」
私は自然とその言葉を口にしていた。
「カワイイ?…あー!そうだろ?マッカチン可愛いだろ??
やっぱりAは最高だ!今度一緒に散歩でもいこう!」
と起き上がったヴィクトルに、ぎゅーっと抱きしめられた。
その瞬間、襖があき。
「朝だよー…って!?」
勇利君が起こしにきてくれたんだけど、
そこには、ベッドの上で、裸で制服姿の私に抱きつくヴィクトルの姿。
「あああ、お取り込み中ごめんなさい!」
ごゆっくり!とまた襖を閉める勇利君。
もう、訳がわからない。
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あーちゃん(プロフ) - 移転をしたのでしたら、移転先のリンクを載せて貰えると助かります。 検索避けされてるなら、尚です。 ランキングは、どの辺なのかも詳細なく、探しようがありません (2019年8月26日 21時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Plum | 作成日時:2017年4月1日 13時