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「なんだ、抱きしめられたのって奥川さんだったんだ。」
「すごいね、やっぱり有名人のお友達はー。」
「俺今度サイン貰おーっと。」


多分ヴィクトルを見に集まっていた人だかりが、去っていく。
私はこの人達の言葉で我に返った。

……というか、ロシアの皇帝がどうして、こんな日本の田舎に?


人が完全にいなくなったのを確認し。

「あ、あのう…。」

私はヴィクトルに声をかけた。

「ん?」

「どうして、ここに?」

そうして、聞きたかったことを口にした。
そうすると、彼はにぱあと笑い。

口をひらこうとした瞬間。


ぐうううう…


誰かのお腹がなる音がした。

「あっ。」


勇利君よ、お前か。
勇利君を見ると顔が真っ赤になっていた。

「はははっ、さすが子豚ちゃんだね…あっ、Aもお腹空いただろう?
俺がなんでここに来たかは、カツ丼を食べながら話そう!」

「うわっ。」

そうして、ヴィクトルに手を引かれ。

ついた先はゆーとぴあかつき。

玄関に入ると、寛子さんがお出迎えしてくれた。

「あらぁ、Aちゃんいらっしゃい!ヴィっちゃんかっこよかやろ〜?」

「あはは!そうですね!」

生憎、ヴィクトルに手を引かれている私には
ちゃんと寛子さんに返事をする余裕だなんて、無かった。

それから、食事亭に入り。
私はヴィクトルの隣に座らされ。

晩御飯として、出てきたのはカツ丼。

そうして、勇利君の前にはブロッコリーともやしを茹でた貧相な食事…。


あー、きっとヴィクトルに痩せろだかなんか言われたんだな。

さっきも子豚ちゃんとか言われてたし…。

と、敢えて触れなかった。


横では美味しそうにカツ丼を頬張るヴィクトル。
それがなんだか凄く可愛い。

ずっとクールな人だとばかり思っていたけど。

今日出会って思った。

意外と可愛い人なんだって。

ってそうじゃない、私がずっと気になっていたのは…

「あの、ヴィクトルさん」

「ん?なんだい?」

ピタリと止まって私の方に顔を向けるヴィクトル。

「どうして、私のところへ?」

私がそういうと、少し考えた顔をして…

「あー、そう言えば、ご飯食べながら話すって言ってたな!忘れてた!」


どうやら忘れっぽい性格でもあるらしい。

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設定タグ:ユーリ!!!onICE , ヴィクトル・ニキフォロフ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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あーちゃん(プロフ) - 移転をしたのでしたら、移転先のリンクを載せて貰えると助かります。 検索避けされてるなら、尚です。 ランキングは、どの辺なのかも詳細なく、探しようがありません (2019年8月26日 21時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Plum | 作成日時:2017年4月1日 13時

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