復讐者はstoneworldでなにを想う

No. thirty-three ページ34

．







千空くん達は戦利品鑑定祭をしている、その間に
コハクちゃんは温泉を届けに行った。

千空くんとクロムくんは橋のほうに行った。

私はというと、クロムくんの科学倉庫で疲れた足を
揉んでいた。

いや、歩きっぱなしで足がね、痛いんだよ
栄養不足か知らないけど浮腫んでるし、痛い
ロケとかで歩きっぱなしのことはあったけど、
歩きやすい靴を選んで買ってきてたからな、柔らかいの

とか思っていると、2人が戻ってきた。

足を揉む手を止めて、立ち上がった。

千「モンハンで素材ばっかやたら集めてる奴みてえだな
　 テメーはよ」

ク「モンハン？」

いや、何の話をしているの？

千「植物もあんのかセンブリ、カンゾウ、オウレンって
　 これ全部漢方・・・薬じゃねえか」

ク「おぅ、効くのかどうかも怪しいけどな。
　 俺の体でイケてた奴だけ貯めてんだよ。
　 ルリの病気が治んなら、何だって集めてやるぜ」

ク「俺はそのために妖術使いになったんだ」

なるほどね、病気の女の子のためにか
思いやりがあって甘くて、いい子、本当に




ク「千空、星野！ルリの奴を救う妖術・・・科学は
　 ねえのか！」

千「物によっちゃー手はあんだ。だがこのストーン
　 ワールドじゃあ」

千「クロム、テメーには全部話しといた方がいい。
　 3700年前に何が起きたのか崩壊前の世界の事を」


そう言って、一つずつ今までのことについてクロムくん
に話していった。主に話したのは千空くんだけど
私は黙って隣に座ってただけ

と一通り話し終わって顔を上げると
クロムくんが泣いていた。

千「何でいきなり、ガン泣きだよ。どうなってんだ、
　 テメーの情緒」

マ「ちょっと言い方酷いですね」

ク「泣いてねーよ！いや、くそ泣いてる！」

ク「誰だよその石化な犯人はよ！見つけたら
　 ぶっ殺iしてやる！」

マ「殺iしちゃダメですよ〜」

ボロ泣きしながら、クロムくんは叫んだ。

ク「悔しいじゃねえかよ！先輩人類が何百万年もかけて
　 ジワジワ作ってった、そんなヤベー科学文明が！
　 一瞬でアッサリ全部消されちまったのが、悔しくて
　 しょうがねえんだよ！」

千「ククク、消されてねえよ！バカまるっと残ってん
　 じゃねえか！」

ク「どこにだよ！」

千「んな簡単に人類が負けっかよ！」

いや、負けた？と言っていいのか？分かんないけど

千「人類200万年は今全部、俺のここにある。」

そう言って、自分の頭を指さした。

No.thirty-four→←No. thirty-two

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す