復讐者はstoneworldでなにを想う (ページ20)

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No.eighteen ページ20

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千「六分儀で時刻から現在地が測れんだがな
　精度がゴミすぎて話になんねぇ」

マ「あー、鏡とかあればまだ良かったんですがね」

千「あぁ、ってもこのゴミしかナビはねえんだ。
　いま、鎌倉あたりか？正確な緯度経度が知りてぇ」

鎌倉か〜、前にロケできたことあるな〜
大仏を見に行って、大仏のことめちゃくちゃ喋ったら
そこから、クイズ番組とかに呼ばれるようになって
懐かしい。

大「むぅ・・・目印になる建物とかないのか？」

千「鉄筋が腐ってんだぞ、残っちゃいねぇよ」

杠「鎌倉の目印って言えば・・・！」

あ、気付いたみたい。
そうだね、あれは腐らないからね

杠ちゃんは気付いたのか走り出した。
わたしも一緒になって走る。

杠「あの辺だけ何故か、木とか全然映えてない！」

千「ククク、分かったぞ。現在地は、北緯35度19分
　東経139度32分だ！」

目の前にあったのは大仏だった。

と、突然杠ちゃんが泣き出した。
多分、誰かとの思い出とかを思い出したんだろうな。

大「どうした！杠！誰だ泣かせたのは！俺かー！？」

杠「違う泣いてない！いや、泣いてなくはないんだけど
　違うんだよ、大樹くん！」

大樹くん、急に泣き出したのは自分のせいだって
いうのは違うと思うけどね。

杠「私まだ、今日起きたばっかでなんか全然現実感
　ないっていうか。」

杠「でも、この鎌倉の大仏様見たらホントに日本だった
　んだなって、ホントに何千年も経っちゃったんだな
　って」

まあ、そうだよね。
普通はそうなるよね。
わたしも、もうアイのお墓もアイが立とうとしたドーム
もないんだから

杠「お母さんやお父さんやみんなのこととか急に・・」

千「ククク、心配するこたぁねぇ。今から俺らで司に
　勝って、全人類助けんだからな」

大「そうだぞ！杠！」

大「大仏が道を教えてくれたからな！何千年も腐らず
　無事とはさすが神様！いや、仏様か？
　ともかく！そういうのじゃないか！」

あー、うーんどうしよう。
なんか言いづらいな

千「いや，まぁ大仏は青銅だからな。
　科学的に腐んねぇっつうだけだが」

あ、うん言うと思ってたよ。
でもな〜

大「見ろ！大仏の周りだけ緑が全く生えていない！
　俺たちが見つけやすいようにしてくれてた
　みたいじゃないか！」

めげないな、大樹くん

千「いやまぁ、銅イオンがダダ漏れだからな
　大抵の植物には毒っつうだけだ。」

千空くん君ねぇ