No,4 ページ6
エ「クッソー!人混みで見えねえ」
エレンとミカサが来た頃にはもう人でいっぱいだった。
人混みが多いためまだ子供のエレン達では見えなかったらしく、近くにあった台に乗った。
ようやく見えたと笑顔で見たエレンだったが、現実を見て笑顔は消えた。
周りの人のヒソヒソとした話し声から、成果も得られていないことがわかった。
その後の、団長と団員の母と思われる者たちの会話で絶望的な状況だと言うことが分かり、周りの人々は悪口を辞めたりはしなかった。
「ひでぇもんだな、壁の中にいれば安全に暮らせるのに」
「まったくだ、これじゃあ俺たちの税でヤツらにエサを
やって太らせているようなもんだ」
エ「!!」
周りの人びとの声を聞いて、エレンは怒ったようで言った人の頭を思いっきり木で殴った。
その直後、ミカサがエレンの首根っこを掴み人が居ない
所まで引っ張っていき、壁に思いっきり叩きつけた。
その拍子に薪が散ってしまったらしい
エ「何すんだよ!薪が散ったじゃねえか!」
ミカサに叫ぶエレンだっが、ミカサは冷静に
ミ「エレン調査兵団に入りたいって気持ちは変わった?」
その言葉にエレンは押し黙った。
コツコツコツ
『あら、エレン?ミカサ?何をしているの?』
エ、ミ「クロエ!」
そこにやってきたのはクロエだった。
相変わらず、黒のローブを羽織りピンクの靴を履いていた。
クロエは散ってしまった薪を見て、何となく察したのか
『薪を拾うの、手伝うわ。』
しゃがみ込み、薪を拾い始めた。
エ「ミカサも拾うの手伝えよ」
ミ「手伝うほど量ないでしょ」
ミカサはそう言いながらもしゃがんで手伝っていた。
エ「そういえば、何でクロエはあんな場所にいたんだ?」
『丁度、エレンの家に花を届けに行くところだったから。』
ミ「本当?」
クロエの言葉を聞いてミカサは嬉しそうに目を輝かせながらクロエの方を向いた。
『えぇ、そのままエレンの家まで持って行くわ。
一緒にいきましょう』
花というのは前もあげた、白いが青っぽく光あの花だ。
ミカサも大層気に入ったらしく、またお願いできるかと
枯れるたびに頼んでくるようになった。
クロエはイヤな顔ひとつせずに笑いながら、分かったわ
と見繕ってくれるのだ。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MiSha | 作成日時:2023年3月23日 10時