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No.9 ページ11









それから、時はすぎトロスト区奪還作戦のことが
紙面に飾られていた。


《エレン・イェーガーが巨人になり、トロスト区の
 壁を岩で塞いだ》と


『まさか、エレンがあの力を持っていたなんて』


クロエは内地の方にいる彼女を慕っている人間に
彼女が作った、ペンダントを渡してシガンシナまで
届けてもらった新聞を読んでいた。


『でもこれは、憲兵からすれば処刑対象ね。
 どうしようかしら』


しばらく考え込んだ後、仕方ないと言うようにため息を
つき。
ある者に手紙を送った。


『送るのにあの子を使うわけにはいかないもの
 伝書鳩になっちゃうわね』


鳩に手紙を持たせて、家の窓から鳩を飛ばした。


『間に合えばいいのだけど』
















それから数日後

エレンの所在をどうするか審議が開かれていた。


エ[どうする、このままじゃあ]


エレンは内心焦りまくっていた。
その時、上の扉がバンっ!と音を立てて開いた
と思ったら焦りまくった兵士がザックレーの元に
駆け寄った。


「実は_____」


ザ「そうか、分かった。」


ザックレーも少し目を見開いたが直ぐに元に戻り
全員の方を向いた。


ザ「今、ある貴族の人間から手紙が届いた。
  エレン・イェーガーは処刑しないようにと」


その言葉を発した瞬間辺りがざわついた。


ザ「あの家と揉めたくはないんでね。
  憲兵団は良い答えを出してくれ」


「どちらの貴族なのですか!」


ザ「それは言えん、相手の要求だ。
  その代わり、彼が何かしでかした場合は
  全ての責任を取るとの事だ」


そこまでの力を持った貴族ともなれば、内地に住む
ような高位貴族だろう。

だが、エレンにはそんな心当たりはなかった
一体誰が



その後、調査兵団がエレンの身柄を預かることに
決まり、審議は終わった。





『そう、間に合ったのね。よかったわ』


送り返されてきた鳩についていた手紙を外読んで
嬉しそうに微笑んだクロエ


『頑張ってね3人とも』



「やぁ、君があのクロエ・ダプシェかな?」


外にいると、かなりデカい毛むくじゃらの
巨人が彼女に話しかけた。


『あなた、誰?』


「初めまして、お嬢様。俺は____
 君の研究について教えてもらいたいんだ」


クロエはじっと睨むようにそいつを見上げた。


『いいわよ。とりあえずそこから出てきなさい』


「あぁ、これは失礼」


シュー!っと音がし、うなじの部分から出てきたのは
1人の男だった。

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設定タグ:進撃の巨人 , ヴァニタスの手記 , 微クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:MiSha | 作成日時:2023年3月23日 10時

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