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十五話 ページ24

貴方side



主の部屋から出た後、私は自部屋に戻り、待機している。

なぜ待機してるかって言うと、ここに来る時薬研さんとすれ違った時に

薬研藤四郎「夜飯になったら多分誰かが呼びに来るから部屋で待ってろ。」

って言われたからだ。


と、言ってもこの広い空間に1人というのは中々に暇で、何か、暇を潰す物が無いかと部屋をあさってみる。



平助君と居た時は一緒にいるだけでも心地よかったからな…。

ここのみんなともそんなふうになれたらいいな。と思ってると、ふと、手になにか感触がした。

取り出してみると、それは黒い箱の中に入ってた、紙と、筆と墨、硯(すずり)があった。

いわゆる、書き物をするための道具。


暇を潰す為、なにかかこうと思ったものの何も思いつかないまま時間が少しずつ進んでいってた。





『あ!いや、流石に柄じゃないかな…。』

と苦笑しつつも書く準備を進めてしまう。




書き終わったあと、書いた______を別の箱にしまい、机の引き出しの奥に入れた。






歌仙兼定「おや、書き物をしてたのかい。雅だねぇ。」

小夜左文字「Aさんを呼びに来たんだろう。」

歌仙兼定「ああ、そうだったね。すまないね、お小夜、A。」

『いえ、わざわざ呼びに来てくれてありがとう。』


私は筆などをしまってから、歌仙兼定さんと小夜左文字さんが居る廊下へと出た。



小夜左文字「歌仙、今日の夜ご飯は何?」

歌仙兼定「今日かい?すまない、今日は手伝いがいらないって燭台切さんが言ってたんだ。」

小夜左文字「そう…。あ、Aさん。」

何かを思い出したのか、小夜左文字さんが私に振り返った。

小夜左文字「夜ご飯、どこの場所で食べるか決まってる?」

『ううん。特に決まってないよ。席って指定されてるの?』

小夜左文字「いや、特に決まってないけど、自然と仲がいい人同士で固まって食べてる。」

『そっか…。どこで食べようかなあ。』

小夜左文字「僕のところに来ない?Aさんが良かったら、だけど。」

『いいの?ありがとう。じゃあお言葉に甘えさせてもらうね。』

小夜左文字「歌仙もいいでしょ?」

歌仙兼定「ああ、勿論だよ。」

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ゆっち - 面白かったです。更新頑張って下さい !‼️続きがみたいです。 (2022年9月28日 16時) (レス) @page43 id: f8c9fe1d36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜好きさん | 作成日時:2020年2月16日 16時

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