検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:71,342 hit

一八話 ページ27

貴方side



鶴丸国永さんとおはなしして自部屋に戻った。




『早い一日だったなぁ…。』



あ、確かここに布団があるんだよね。敷かないと。




押入れから布団を出して敷いてみるものの、なかなか寝付けずに時間が過ぎていった




『少し…外の空気でも吸おうかな。』




明日は内番の付き添いがある。だから、早く寝た方がいいんだろうけど…





『月…綺麗だな…』





思ってることとは裏腹に月を見上げてしまう




【油小路の変】の時もこんな夜だったのかな…





私は【油小路の変】の時には修復不可能な状態だったから“あの時”は一緒に戦えなかったけど…







『深く考えたら余計眠れなくなりそう…早いとこ寝とこ。』





そう思って私は布団の中に潜って寝た。









『平助くん!敵がいるよ!ねぇ!早く私を振って!』




私はそこで叫んでた。








でも叫んでる相手には届いてない。





いや───







届かないんだ。






平助くんの額に刀の傷がつく。




怖くて動けなかった。




大好きな人が今目の前で傷つくと言うのに。





“動いても庇えない。だってここは[夢]の中なんだから──────”





そんな言い訳が出てしまう。






そこで[夢]は途切れた。





目が覚めるとそこは池田屋ではなくて本丸の私の部屋。





襖を見ると朝なのか日差しが目にささる。




ふと、自分を見ると汗でびっしょりになっていた。




『もう朝か…。着替えないと…。』





その前に水を浴びた方がいいだろうか?





でもこの時間だときっと皆さんが起きているだろう。





『水を汲んでこよう。』




私は水を汲んで、手拭いで体を拭いてから袴に着替えた。




きっと、もうそろそろで朝餉だろう。




今日は自分から行かないと。





私は広間に向かった──────

十九話→←十七話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
143人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆっち - 面白かったです。更新頑張って下さい !‼️続きがみたいです。 (2022年9月28日 16時) (レス) @page43 id: f8c9fe1d36 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜好きさん | 作成日時:2020年2月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。