新撰組八番隊組長の愛刀は今日も本丸で戯れる (ページ22)

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十三話ページ22

貴方side

来派の皆と別れて、私は昨日案内された、主の部屋に行った。

『主、いる？』

主｢ん？Aか？｣

『うん、そうだよ。聞きたい事あるから入ってもいいかな？』

主｢どうぞ。｣

『失礼します。』

私は主からの返事を聞いて、部屋に入った。

主｢んで？聞きたい事ってなんだ？皆に聞いてみればいいのに。｣

主は、朝、｢分からないことがあったらみんなに聞けよ。｣って言ってたことを思い出してるんだろう。

『主にしか聞けないことだよ。他の事なら、来派のみんなに教えてもらったから安心して。』

主｢ん？何だ、そうなのか。｣

『あのね、“内番”についてなんだけど、もしかしたら慣れるために付き添いって形で明日やるかもって蛍丸が言ってたんだけど、どうしたらいいのかなって思って。』

主｢ああ、そうか、そうだな、明日、やってみるか、んーと、明日の内番表は……っと、あったあった。｣

そう言って、いっぱい紙がある所からゴソゴソと多分、“内番表”ってやつを取り出した。

主｢明日は、馬当番が貞宗、光忠で、えーと、畑当番が…小夜と、秋田か、手合わせが、骨喰と、鯰尾か。｣

ちゃんと喋ったことがあるのは燭台切光忠さんだけか。

主｢どこに最初は行かせるかなあ。A、希望はあるか？｣

『どこでもいいよ、交流を深める機会だし。』

主｢じゃあ、くじで決めるかー、確か…ここに…あった！青が、馬当番、赤が畑当番、緑が手合わせな！｣

どこから出したんだろう。それは。

とりあえず、引いてみる。

『………青。』

主｢お！じゃ、馬当番だな。話は通しとくから明日の朝、広場に行っといてくれ。｣

『うん、わかった、ありがとう。』

内心、燭台切光忠さんのとこで安心したのは多分、気の所為。

そう言って、私は主の部屋から出た───────

- - -- - - -キリトリ- - - - - -
ちなみに、作者も本当にくじで引いて決めました。