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第三松 ページ5
あっという間に日は暮れて、街は光を放っていた
禿｢もうすぐ｢旗や｣の方々がいらっしゃいますね！｣
そう言いながら禿は私の髪を結い、かんざしを
頭に付けている
『そうね。イヤミさんも気合いを入れているし、
よっぽどお金持ちの方なのね。』
禿｢そうですよー！今日はご友人も連れてくるらし
いので、稼ぐ気まんまんですよ！｣
『そう……。』
禿｢…さ！出来ました！綺麗ですよ♪♪｣
『うん。ありがとう。』
私は、花魁。
吉原に咲く、夜の花
客間に入り、｢旗や｣を待った
『……私は、井矢美屋の、花魁。』
そう呟くと同時に襖が開き、
頭に旗を刺した小さな男性と一緒に
鮮やかな色の着物を着た
同じ顔の人が六人、立っていたｰｰｰｰｰｰ
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作者名：もみじ | 作成日時：2019年9月23日 15時
