花魁と六つ子【おそ松さん】 (ページ16)

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第十四松ページ16

おそ松side

俺は街で一番の医者だという人に話を聞きに行った

医者｢記憶喪失ですか…。｣

お｢はい…。何か分かることはありませんか！？｣

医者｢残念ですが、私に分かることはないですね。｣

お｢っ……そう、ですか……。｣

医者｢ですが記憶喪失のきっかけと言うのは
大きなショックが原因のことが多いんです。｣

お｢大きなショック……。｣

何か心当たりはないかと考えていると、

イヤミがいきなり飛び込んできた

お｢イヤミ？どうしたんだよ急に……｣

イ｢Aがっ、Aが倒れたザンス！！｣

お｢っ！！？｣

俺は無意識に走り出していた

お｢Aになにがあったんだよ…！？｣

全速力で走ったせいか

すぐに息は切れて

足ももつれかけた

だけど、俺は足を止めなかった

すぐに井矢美屋について

Aの所へ向かった

お｢もう、大事な人をなくすのは嫌なんだ……！｣

俺はAの部屋の襖を開けようとした

すると、一松の声が聞こえてきた

一｢A……死ぬなよ！おい！A！
俺はまだお前に……

好きって伝えていないんだ…………！｣

俺の手は突然の言葉に力が抜け、

襖からするりと離れた