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第十三松 ページ15

一松side

昨日俺達はAと再開した


まぁ、全然覚えてなかったけど



…俺みたいなクズ、覚えていなくて当然か。ヒヒッ



……おそ松兄さんの提案で、Aの記憶が
どうしたら戻るのか、調べることにした。


おそ松兄さんは病院へ。

クソ松は街へ。

チョロ松兄さんは城下町へ。

十四松とトド松は一緒に吉原へ。



俺も一応吉原にいるけど、二人とは別行動だ。





一「………でておいで…」


猫「にゃん、にゃぁーんっ」ガサガサッ


一「…Aのことについて調べてるんだ。
何か、知らない?」


猫「にゃあ……にゃん、にゃー」


一「! そっか……」


一(昨夜から物音が全く聞こえない……?)


猫はそう言うと、くるりと向きを変えて走りだした


一「ついてきて…って一体どういうこと……?」




走る猫を追いかけて行くと、昨日の遊郭に着いた


一(ここは、「井矢美屋」…?どうしてここに…?)


肩で大きく息をしながら汗を拭った


猫「にゃん!にゃあにゃあ!」


いつの間にか猫は二階の窓辺で俺を呼んでいた


一「早く来て…?まさか、Aに何かあった…!?」



一瞬でさぁっと血の気が引いて、気づけば
俺は玄関へ飛び込んでいた


イ「!チョロ松、どうしたザンス?」


一「俺は一松…!それよりAの部屋、どこだ!?」


イ「に、二階の日の当たらない部屋、ザンス…」


一「っ分かった!」


俺は無我夢中で階段を登った


一(日の当たらない部屋……北側か!)


俺は声をかけることも忘れて襖を開けた


一「A……!大丈夫か…!?」


Aの声は聞こえなかった


代わりに俺の目に飛び込んできたのは


倒れ込んでいるAの姿だった


一「A!しっかりしろ!A…!!」



Aを抱き上げると、力の入らない身体を

俺へ委ねてくるように顔を向けてきた


イ「トド松!Aはどうしたザンス!?」


一「俺は一松だ…!それより医者を呼べ!イヤミ!」



イヤミはすぐに降りていき、医者を呼びに行った


Aの顔は青白く、

息の音も少しだけ荒かった


一「A、がんばれ……がんばれ……」



Aは小さく「う……」と苦しそうな声をあげた







一「A……死ぬなよ!おい!A!
俺はまだ、お前に……









好きって、伝えていないんだ…………!」

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作者名:もみじ | 作成日時:2019年9月23日 15時

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