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第十二松 ページ14
『………』
私はハタ坊さんとおそ松さん達が帰ってから、
一人で考え込んでいた
《私は……、おそ松さん達の幼なじみ》
《記憶が、なくて、おそ松さん達のことが分からない……》
私は一体、なんなんだろう
私は一体、誰なんだろう
髪に飾ったかんざしを一つ一つ取り始めた
ふと、鏡に写った顔を見ると
橙色の瞳がキラキラとこちらを見つめていた
《あぁ、なんて色をしているんだろう……》
私はこの色が嫌いだ
夕焼けよりも暗い
太陽よりも暖かくない
それに何より……
《この色を見ていると、気持ち悪くな……る……》
朝から何も食べなかったせいか
心臓がドキドキと激しいせいか
私の身体は崩れていき
《誰か、たす………け、て………………》
私の記憶はプツンと、途切れた
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作者名:もみじ | 作成日時:2019年9月23日 15時