happiness (ページ29)

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スンチョラくんとスニョンくんは最近かなりピリピリしていると思う。

ジフンくんやウォヌくんもピリピリしてるらしいけれどこの2人は僕には結構甘いことを僕自身分かっているのでうまく付き合えてはいる。

理由はもちろんデビューのことだろう。

スンチョルくんなんて僕達と比べ何年も多く練習生をしているし、スニョンくんは誰よりもストイックだ。
この2人にとってデビューがどれほど大きいものなのかはまだまだ弟の僕でも理解できているつもり。

僕達はデビューするはずだった予定日を大きく越して今だに"練習生の日常を取り上げる"SEVENTEEN TVを続けている。

今何シーズン目だよ。もはや数えてない。

そしてスンチョルくんとスニョンくんがピリピリすることによって出る弊害は

VN「………ヒョン。何もそこまで言わなくても、」

SC「ハンソラ、お前もよく理解してるはずだろ。
まだ努力が足りてないんだよ。わかってるだろスングァナ。歌がうまくて大変なのもわかるけどダンスの練習もしっかりしろ。」

SG「すみません……ヒョン。」

HS「おい、そこ注意したの何回目だよ。何でできないの？何回やればわかんの？
はぁ、やれるんだったらさっさとやんなよ。」

DN「…………すみません。」

そう、圧倒的マンネラインへの被害。
そしてなんと僕もマンネラインに入るのだ。
だから今のこの弟たちの気持ちが痛いほど伝わる。

僕達マンネはヒョンに対して言えることは決して多くない。いくら仲良くでも韓国というこの場所で歳による上下関係は当たり前だと思う。ていうかどこでもそう。
意見をいうのも言葉を選ぶし、しかも今のこのピリピリした状況でヒョンに楯突けるわけがない。

でも正直なところ1番辛いのはヒョン達であることも十分に理解してる比較的大人なマンネライン。
支えるのなんて今に始まったことじゃない。楽勝だよ。

＊

『ハンソル』

VN「ユノ、」

『しゃーないね。ヒョンもピリピリしてんだ。僕達も結構長くやってるから気持ちはわかるしね。』

VN「うん……でもやっぱ辛いのは辛いから納得はいかないよ。」

『そりゃそうだ。正しいよ。
スングァナは大丈夫そう？あの子の表情抜け落ちてたけど。』

VN「今多分布団にくるまってべそかいてるとこ。」

『あー笑チャニヤは？』

VN「自主練かな」

『偉いね。

………辛いけどヒョン達のが辛いだろうから、僕らで頑張ろうな。』

VN「もちろん」