happiness (ページ19)

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『ソクミナは本当に歌が上手だね。』

練習終わり、普段なら宿舎でウォヌくんとゲームをしてる時間だけど

ふと甘いものが食べたくなってソクミナとスーパーに行った帰り。

DK「ほんと？とっても嬉しい。
　でも、僕はユノの歌がすごい好きだよ！」

『本当？でも僕、歌は苦手。』

ソクミナが誉めてくれたことを否定したいわけじゃないけど、
歌は苦手意識を持ってたから誉めてもらったことに驚いてる。

DK「えー！すっごい綺麗な声だよ。
　もっと自信もっていいのに…」

眉を下げて悲しそうに見つめるソクミナは多分共感性が高いんだと思う。

自分のことかのようにしょんぼりするソクミナは優しすぎる。

『僕の分までソクミナに歌ってもらうからいいん
　だよ』

それを聞くと途端に笑顔になるソクミナ。

DK「まかせてユノ！すっごい上手なボーカルにな
　るよ。」

デビューはまだ気が早いけど
内心僕も
このソクミナの言葉が嘘になるわけないって思ってる。

＊

DK「ユノは歌が苦手だったんだね

　僕はあんまりユノのこと知らないや…」

そう言ってまたしょんぼりしたソクミナ

言われてみれば
ソクミナだけじゃなく他の練習生、ましてやハンソルに対してさえも
あまり自分の素を出していない気がする。

でもまぁ、人間そんなもんだから特に出そうとは思わない。

『んー…
　あんまり自己表現をするのが得意じゃないんだ
　だから、素を出すのが嫌なんじゃなくて
　苦手なだけだよ。』

さっき買ったシュークリームを食べ終わって
マドレーヌを食べ始める。

お、これは買って成功だったな。

DK「じゃあこれから僕がユノの新しい情報たくさ
　ん知ったら僕が1番ユノのこと知ってるね」

『そーゆうことになるね。』

DK「じゃあ頑張らなくっちゃだ」

にこにこ笑顔で笑いかけるソクミナは本当に優しすぎる。

『んー
　キムユノ、97lineでパフォーマンスチーム。
　ハンソルと幼なじみで
　母親が日本人の父親が韓国人。
　4歳から10歳まで日本にいたから日本語話せる
　よ。
　好きな食べ物は桃とラーメン
　嫌いな食べ物はセロリ。
　ソクミナの大切な同lineだよ。』

はじめてこんなに詳しく自己紹介をした。

ソクミナが少しびっくりした顔をしてるのが面白くて吹き出す。

あ、このドーナツも美味しい。

『こんなに、詳しく説明したのは君にだけだよ。

　たくさん情報あげたんだから仲良くしてね。』