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幸運なことに僕にはダンスの才能があったらしい。





HS「おまっ………ユノ!才能あるよ!お前!」



動画を見よう見まねで踊った僕にスニョンくんが褒めてくれた。





え?そんなに??


そんなに才能ある?僕?






HS「重心が全然ブレてないし、体幹がいいんだ
  な!とめるところはちゃんととめてるし、見
  て気持ちいいタイプのダンスだよ。」






すっごいしっかり褒めてくれるスニョンくん。
お世辞も少しは混ぜてるだろうけど、ここまで褒めてくれて嬉しくない人はいない。





すっかりご機嫌なスニョンくんを横目に
さっき褒めてもらったことと、アドバイスしてもらったことを思い出す。



僕の存在がこのチームのメリットになれたらいいな。なんて思いながら振り付けの確認をした。









歌ではジフンくんが見てくれたんだけど

ここではダンスとは逆に苦手分野であることが発覚した。





WZ「音域は広いんだけど、それを活かせるテク
  ニックをもっていないし。自信がないのか
  声が震えがちだよ。
  それを治せたらいいボーカルになると思う
  のに…」





最後に悲しげな声色だったけど、僕にとっては良いモチベーションになる言葉を言ってくれたジフンくん。


ジフンくんは作曲とかもしてるらしく、かなりの天才肌らしい。



そんなジフンくんが遠回しに
いいボーカルになる(治せば)


って言ってくれたんだとポジティブに考えて
これからの歌の練習に力をいれることにした。


ジフンくんに認めてもらえるくらいの歌にしたいな。










ハンソルは前から好んで聞いていたラップをしたいらしく。


スンチョルくんやウォヌくん、ミンギュくんとよく練習している。


僕は早口言葉とかが苦手だからラップとかは早々に諦めた。



でも、
あまりにも楽しそうにラップをするものだから
ちょっと羨ましい。

少しだけ練習しておこうかな。








それでも最終的には
スニョンくんの猛烈な推しによりパフォーマンスチームに入ることにした。



練習の時点でベタ褒めしてくれるスニョンくんはすっごい面白い。




しかも全部本気で唾をとばしながら言うものだからもっと面白い。



スニョンくんに負けないくらいの
いいパフォーマンスができるようになれたらいいな。

とは思うけどきっと十何年後だから気長に練習を続けようと思う。

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作者名:わかなの | 作成日時:2022年8月23日 4時

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