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幸せから一本線を引かないで ページ20

香織side



?「香織〜!起きて〜!」

ふと、お腹辺りに重みが。

片目を開けると、長い黒髪に黒目の少女が乗っていた。

香「重いよぉ……李奈………。」

李「じゃあ早く起きて!」

香「んん〜………起きた!」

李奈はお腹から降りる。

僕もベッドから降りて、騒ぐ年下の子達におはようと云う。
其に気付いたようで、おはよー!と元気に返した。

廊下を歩いて食堂に行く。

其処に、先生が子供達に指示していた。

香「おはよう先生。」

先「おはよう、香織。」

華が咲いたように上品に笑う。

先「香織、今日も子供達の面倒を頼むわね。」

香「任せて、最年長だもん心配しなくても大丈夫だよ。」

先「うふふ、そうね。ごめんなさい。」

雫型のピアスが揺れた。

?「おい香織!手伝え!」

香「何?海、僕が先生と話してるから嫉妬したの?」

海「してねぇし!!最年長なんだから手伝えッつってんだよ!!」

あーあ、少し揶揄っただけなのに。

最年長は海もでしょ?
もう少し落ち着いたら善いのに。

そうして暫く準備をして、一斉に食べ始めた。

?「香織………。」

香「どうしたの鈴。」

鈴「ピーマン食べて………。」

嗚呼そっか、鈴はピーマンが苦手だった。

香「善いよ!じゃあもら」

先「駄目よ鈴、ちゃんと食べないと。」

先生が僕を遮って云った。

鈴「え、でもぉ………。」

先「香織、香織もピーマン嫌いだったわよね?その時どうやって克服したの?」

香「何かと一緒にして嫌いな処を殺してたかな。」

先「鈴も、一度其で食べてみなさい?大丈夫、鈴は佳い子だもの。」

鈴はピーマンを箸で持って、目玉焼きの黄身に付けて食べた。

少し苦味を感じたのか、顔を歪めたがすぐに
嫌いな要素が消えたみたいで驚いていた。

先「どう?此なら食べれるでしょう?」

鈴「うん!食べれる!」

佳い子ね、と先生は鈴の頭を撫でた。

比較的年長組は微笑ましそうに見て、年下組は羨ましそうに鈴を見ている。

何時も朝、何時も光景。









 









 









僕は、この何ともない日常が何時までも続くと思っていた。

その花を手折って→←雀「十七話目!」



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櫻夢(プロフ) - サクラさん» ヒェェェエ、有難うございます!!ご期待に添えるよう、頑張らせて頂きます! (2019年5月12日 15時) (レス) id: 1ae4b15f99 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - サクラ、この小説好き!!だから、頑張って!! (2019年5月12日 9時) (レス) id: 8f4ae8bf9f (このIDを非表示/違反報告)
櫻夢(プロフ) - 夢華さん» 頑張ります! (2019年5月9日 18時) (レス) id: 1ae4b15f99 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - 更新、頑張ってください! (2019年5月9日 18時) (レス) id: 2a7a626782 (このIDを非表示/違反報告)
櫻夢(プロフ) - 夢華さん» じょっ上位!?有難うございます!!更新頑張ります!! (2019年5月9日 18時) (レス) id: 1ae4b15f99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻夢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Ymamihaa131/  
作成日時:2019年3月28日 12時

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