私に貴方達のような翼は無い。【文豪ストレイドッグス×ハイキュー！！】

永久ニ其ノ十字架ヲ背負ウ ページ23

香織side



香「先生………少し待っていて、他の子を確認してくるから………。」

大丈夫、あの子達なら屹度逃げれている。

だって何時も外で遊んでいたし、頭だって悪くない。

大丈夫、大丈夫。

僕の幸せは終わらない。









　









嗚呼、そんな希望を抱けたら。









　









香「………ッ……！！」

あ、あ………いや………。

香「うわああああああああああああｯ！！！」

叫んだって、意味無いじゃんか。

香「厭だ！厭だ………！！」

こんなの、判ってたでしょ。

香「皆ｯ！」

判ってた、くせにさ。

男「煩せぇ餓鬼だな………。」

………もう、生きれない。

此の人達の所為で？

香「………巫山戯ないでよ。」

は？

香「貴方達の勝手で！あの子達の命を奪わないでよ！！」

何云ってるの。

男「お前みたいな餓鬼に何が出来る。」

何も

男「精々、足掻く事しか出来ねぇくせに。」

出来ない。

男「お前が弱いから此奴等も、死んだんだ。」

其の言葉は僕の心臓に深く突き刺さった。

もう、一生抜けない程に。

くるくると世界が回る。

冷たい風と一緒に、

「お前の所為だ。」

「人殺し。」

「どうして私達を見捨てたの。」

「巫山戯てるのはお前の方だ。」

僕の罪を自覚させる皆の声が聞こえた。

香「僕の、所為？」

男「そうだ、お前の所為だよ。」

香「………『神様のボート』」

十字架は、僕一人で背負うものだから。

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