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離々たる夜花編:拾参噺_卅伍話目 ページ42

あれから一日聞き込みをして、共通点が見付かった。

まぁまず若い男性。
必ず嫁や付き合ってる女性が居ない。
あとは、必ず木曜と土曜。
つまり今日、この日に居なくなっている。

私が最初、この村に来たのが火曜。
気付いたのは割りと最初だけど、時間が合わなかった。

残念だけれど、生き残っている可能性はかなり低い。


「全く…趣味の悪い鬼も居たものだ」

「あら、悪かったわね趣味が悪くって」


…この鬼、相当な人数を喰ってる。
七人どころじゃない…?

でもこの雰囲気の緩さや警戒の薄さ。
鬼になって日が浅い。
だとしたら考えられるのは一つ。


「君、稀血を喰ったのか」


そうすれば辻褄が合う。
全員が全員稀血って訳ではないだろうが。


「えぇそうよ!!美味しかったわあの男は…!」


若い男を狙う…。
しかも独身の。

女の嫉妬心だ欲望だなんだの化身みたいな鬼だな。


「…アンタ、稀血ね?あの男よりかは美味しくなさそうだけど…」

「はは…御生憎様、稀血と言え普通の血と然程変わらない」

「でも稀血は稀血よね…女だけど…良いわ!食べてあげる!!」


風が吹く。
鋼堂さんから貰った刀を振る。
斬ったのは…腕か。

屋根の上では足場が悪い。
この事を住人に知られると面倒だからな…。

さっさと倒そう。


「アンタ…!!よくも斬ったわね!許さない!!!」


キンキン響く鬼の声。
あー…うるさいなあ。


「少しって言うか永遠に黙ってくれない?」


___全集中・死の呼吸壱の型『消息盈虚』


「ギャアァ!!!」


反応おっそい、経験が足りなかったねぇ残念残念。


「輪廻の輪にその魂が在らんことを」


ま、初任務なんてこんなもんかね。

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作者名:櫻夢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Ymamihaa131/  
作成日時:2019年9月8日 4時

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