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「あふ…」
大きな欠伸をひとつすると生徒会役員にすごい目で睨まれた。
「今回は、とりあえず7くん推しでー。投票制度も戻そうね。それ文化祭前にやって文化祭限定ユニットやって貰おうねー。」
『はい。そのように通しておきます。
これで、本日の会議を閉じます。ありがとうございました』
「お疲れさま〜。だいちゃんさがしにいこーっと」
おれがガタッと席を立ち、生徒会室を出るとパタパタと4人が俺を追ってきた。
「ん?どうしたー?」
岡『文化祭限定ユニットってなんですか、?』
「全校の投票でユニット決めるの。こんど資料見せるねー。」
歩きながら説明をしていると、音楽室に小さな影が見えた気がした。
「あ、いた。ごめん、7のみんな。俺音楽室行くから。好きに下校してね」
そういって、音楽室に向かうと山田くんはてくてくと俺の後ろについてきた、
「山田くん、音楽室に何か用事?」
山『ちょっと譜面置き忘れちゃってて。いいですよね?ご一緒しても。お姫さま?』
「…それどこで知った」
山『3年生の可愛い先輩方を褒めちぎったら簡単に』
「ちっ…口軽め…それ、誰にも言うなよ」
山『わかってます。』
そんな話をしているうちに音楽室について。準備室の扉を開けるとイキイキとDJセットを使いこなす大ちゃんの姿があった。
「いた。探したんだよ?」
大『ごめん、ちょっと夢中になってて』
そう言って、動きやすいように崩してた制服を着直してる大ちゃん。
山『いのちゃんせんぱい?俺先帰っても…』
あ、山田忘れてた←酷くないですか!?by山田
山『有岡先輩って、DJできるんですか?』
そんなことを質問している山田の手には大きな黒いケースがあった。
「山田こそ、それ何?」
山『あぁ、これサックスです。俺好きなんですよね』
そう言って、ニコッと笑った彼は"お疲れ様でした"と言い残して階段を駆け下りて行った。
「意外な一面があるもんだな。」
"ね、だいちゃん?"
そういって大ちゃんの方を見ると顔を真っ赤に染めて、俯いていた。
「なんで顔真っ赤なの?」
大『な、なんでもないから!かえるよ!』
そういって、カバンをひっつかんで駆け下りていった大ちゃん。
なんか、わんこみたい。
もしかして、大ちゃん山田のこと気になってる、?
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いわし - 設定、面白そうですね!楽しみです! (2018年6月3日 19時) (レス) id: 5df77550ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來夢(ライム) | 作成日時:2018年6月3日 19時