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「ここであればとりあえず雨風は凌げるはずです。私は調べ物に戻りますので適当に過ごしていてください。学園内はウロウロしないように！では！」
そそくさと帰って行った薄情者。くそ、どうしろってんだよボケナス。
わあ、埃すご〜い。掃除、したくな〜い……。
ギシッ。
私しかいない部屋の中。
なるはずのない物音。
待て。
待って。
振り向きたくな……
「ヒヒヒヒ…………久しぶりのお客様だ〜…………」
『アアアアアアアア！！！！ごめんなさいごめんなさい食べないで！！！！！！！！食べないで！！！！！！！悪いことしませんから゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああ！！！！！！！！』
びええええええ！！！！と前後も分からず泣きわめくと、お化けは逆にびっくりしたようで固まった。
『アッアッアッ嫌だねえ嫌だあああああ！！！！！！！！！！ここしかおうちないんです゛！勘弁してください゛！！！！！！！！ゔぇっ、げほっ、ごほごほ、オエッ゛…！！』
埃思いっきり吸い込んじゃった！！
もうヤダーーーーーーーー！！！！！！
いっその事殺してくれ！と叫びかけたところで、お化けから心配された。
もう一度言おう、心配された。
「……ごっ、ごめん……なんか……」
「あーあー、ほらむせちゃった……。大丈夫……？」
遠慮もノックもなく、クロウリーが顔を出した。
「優しい私が夕飯を届けに来ましたよ〜って……おや、イタズラ好きのゴースト。ど、どうしたんですかこれ」
埃の舞う室内、真ん中で泣きじゃくる私、心配するゴースト。
異質すぎる。
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作者名：ゆざわ | 作成日時：2024年1月11日 22時
