# 消えた2人 ページ8
「……はっ。」
泣いてるうちに眠っちゃってたよう。
「……っ。」
途端に枕代わりにしていた両腕が痺れる。
「っすー。」
ビリビリという感覚を我慢して、キッチンへ。
あっ、と思い出し、そう言えば北人さんいないなと気づく。
健太さんの部屋を見に行くと、カンナさんもいなくなってる。
「……え。」
あの二人……どこ行ったの。
時計を見ると、既に5時半。
「っ！やば！健太さん！」
北人さんとカンナさんの行方よりも優先的に健太さんのライブのことを思い出す。
水を1杯飲んで、着替えて、ジャンパーを羽織り、外に出た。
階段を勢いよく下りると、下から上がってくる足音。
「っ、わっ、"ユウナさん！"」
ユウナ「あ、Aちゃん。ただいま！」
バイト終わりか、帰ってきたユウナさん。
ユウナ「健太のライブ？」
「はい！そうです！」
ユウナ「わかった！
ねえさ、北人とカンナさんとかと大丈夫だった？」
「ええ、カンナさんが眠ってたので全然でしたけど、私も居眠りしちゃって起きたら二人ともいなくなってたんです。」
ユウナ「え？」
きっとこのことを1番に心配してるのはユウナさんだ。
カンナさんと一緒に消えたと思って、眉間にシワを寄せている。
ユウナ「……どこいったんだろう。」
「すみません、居眠りなんかしちゃって。」
ユウナ「ううん！いいの、後で北人に電話してみるから！」
「分かりました……」
ユウナ「ほら、Aちゃんは健太のライブ行きな！」
不安な表情を隠して笑顔で行ってきなと背中を押してくれるユウナさんに甘えて私は早歩きで健太さんのライブへと足を運んだ。
あ、健太さんに北人さんのこと言わないと……。
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ゆあ - 健太くん大好きです。また作って欲しいです (2019年2月23日 2時) (
レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
藤原になるの。(プロフ) - この話 とっても面白いです！ これからも頑張ってください!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a7dd421127 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな - このお話とっても面白かったです！応援してます！頑張ってください！ (2019年2月17日 9時) (レス) id: bf5d4ba28d (このIDを非表示/違反報告)
岩谷きょう☆ - このお話を読んで健太くんが好きになりました！これからも頑張って下さい！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 56cfde58b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2019年1月8日 14時
