# 3年越しの…。 ページ44
「私の事、好きになってくれてありがとうございます。」
健太「……」
「歌聴きましたよ。
Song for you。
やっぱり、健太さんらしい曲だなあって。」
「…好きとか愛してるなんて言葉、言わないし…。」
愚痴っぽいけど、本音を言った。
健太さん、シャイなのか、本当にそんなこと言わないんだもん。
と、
健太「……俺の事まだ好きっしょ？」
確信を持つようにニヤァっと笑って、私の気持ちを察してくれた。
「その通りです。」
言い訳なんてせずに正直に答えた。
でも、これもまた健太さんは期待通りに答えてくれないはず。
だから、結局意味なんて─────チュッ。
「んっ。」
いつの間にか、後頭部に手を回されて
引き寄せられながら、
斜め上から健太さんの唇が私の元へ落ちてきた。
ふわ〜とした、感覚に陥った。
何も考えられなくて、目を瞑って、健太さんを感じるだけ。
そして、唇が離れて、おでこをくっつけ合う。
健太「3年も待たせて、ごめんね。」
「……遅いです……、
少しだけ。」
健太「ははっ。笑」
力なく笑った健太さん。
健太「……じゃあ、俺の恋人になってくれる？」
その言葉を聞いてドキッとした。
3年前の片想いが今こうやって実になってるから。
また涙が頬を伝う。
「もちろん。」
そう答えると、
「泣くなよ」と健太さんは笑った。
健太「…愛してるよ。」
「…それ、初めてですからね！」
今度は私からギューッと健太さんに抱きついた。
健太「わっ！」
「もう、急にいなくならないからずっーと私のそばにいてください！」
照れなんかどこに行ったって感じ。
そういうと背中に手を回してくる、健太さん。
健太「離さないから大丈夫。」
なんて、甘い言葉を言ってきた。
それじゃあ、これからも、いなくならないよう
離さないでくださいね、健太さん。
愛してます。
＿＿＿＿＿Fin.
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ゆあ - 健太くん大好きです。また作って欲しいです (2019年2月23日 2時) (
レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
藤原になるの。(プロフ) - この話 とっても面白いです！ これからも頑張ってください!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a7dd421127 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな - このお話とっても面白かったです！応援してます！頑張ってください！ (2019年2月17日 9時) (レス) id: bf5d4ba28d (このIDを非表示/違反報告)
岩谷きょう☆ - このお話を読んで健太くんが好きになりました！これからも頑張って下さい！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 56cfde58b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2019年1月8日 14時
