# 夢とした ページ16
【健太 Side】
健太「……おいしょっ。」
Aが俺の腕の中で寝て、お姫様抱っこをして、ベッドに寝かせた。
「……んん。」
どうにも無防備な姿には弱いようだ、俺。
だけど、欲を出さずに我慢。
でも、さっきは思わず"愛してる。"って言ってしまった。
キスの時と同じ衝動で。
"健太"って、初めて呼び捨てで呼んでくれた瞬間は心臓が飛び出そうで、嬉しかった。
「夢かな。」
って、Aは言って、
なんだ夢だと思って言ったのかと少し残念な気もしたけど、彼女がそう言うなら願いのままに、
健太「……うん、そう。
だから、起きたら嫌な気持ちもなくなるから。
無くなるまで、起きるまで、俺がずっとこうしてるから、安心して。」
夢とした。
「……うん。」
小さく頷いた。
やっぱし、離したくない。
健太「……はぁ。」
Aの寝顔を見て、ため息をつく。
まさか、こんな短い期間でAに心が揺れるとは思ってもみなかった。
恋愛って……本当にしないと言ってもしちゃうんだな。
さて、この後1人でくつろぐ訳にも行かないから、北人…探すか。
「……健太……さん。」
健太「っ。」
出向こうとする俺の足を止めたAの声。
振り返ると、寝たまんま。
健太「……寝言か。」
夢に俺でも出てきてんのか。
と、一歩足を進めるも、俺を止める感情。
健太「…………っ。」
Uターンし、Aの顔に一気に近づく。
健太「ｺﾞｸｯ｡」
キス……しても……いいかな。
白い肌、長いまつ毛、赤の唇。
その全てが余計に俺の欲を盛り上げさせる。
健太「っ〜…あぁ！ダメだ！」
数センチ手前で、離れて急いで外に出た。
やっぱり"妹"って区切りつけないと、やらかす気がして止まない。
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ゆあ - 健太くん大好きです。また作って欲しいです (2019年2月23日 2時) (
レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
藤原になるの。(プロフ) - この話 とっても面白いです！ これからも頑張ってください!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a7dd421127 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな - このお話とっても面白かったです！応援してます！頑張ってください！ (2019年2月17日 9時) (レス) id: bf5d4ba28d (このIDを非表示/違反報告)
岩谷きょう☆ - このお話を読んで健太くんが好きになりました！これからも頑張って下さい！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 56cfde58b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2019年1月8日 14時
