# 謝罪 ページ15
「……っ！」
夢から覚め、私の視界には健太さんの部屋の天井。
起き上がって、ベランダを見ると夜。
確かさっきは健太さんに抱きしめられて……いや、夢？
ユウナさんに、ずっと背中をさすられてて……うーん。
どこまでが夢でどこまでが現実なのかさっぱり。
でも、健太さんが"愛してる"と言ってくれて
"私もです。"って答えた記憶がある……。
カァーと、頬が熱くなる。
「……夢だ、夢。」
健太さんが私に"愛してる"なんて言う訳ない！
健太さんが言うわけ……─────Prrrrr!!
「っ。」
私のスマホが鳴った。
ジャンバーのポケットから取り出して、表示された名を見ると、"お母さん"からだった。
もちろん、出るのには戸惑った。
だけど、出なきゃって気持ちになって、電話に出た。
「……はい。」
母「……A？」
優しい声で名前を呼ばれたのなんていつぶりだろう。
「うん、そう。」
母「さっきはごめんなさい。」
あぁ、なんだ、弁解すんのかな。
母「貴方のことはちゃんと愛してるわ。
ただAがいないストレスで、男に走っただけであって、嫌いになったわけじゃない。」
「でも、"知らない人"って。」
母「あれは、男には独身として伝えてあったから。本当に、反省する。
ちゃんと、Aと仲良く生活する努力は精一杯するわ。だから一度、家に帰ってらっしゃい。」
「…………。」
お母さんからの帰宅の命令。
当然、9割嫌だった。
だけど……だけど。
「私、大切な人ができたの。」
母「え？」
「今はね、その人と他2人で同居生活しててこのまま暮らしたいって思ってる。」
母「……あらそうなの。」
「だけどね、その人が"高校卒業しなきゃダメ"って厳しくて、後ちょっとしか居られないの。」
母「うん。」
「…………今はその人たち3人は周りにいないんだけどさ、もし3人の前で別れたら寂しくて仕方なくなるからいないうちに帰ろうかなって今思ったんだけど、どう？」
必死に涙を堪えた。
あの3人の前で別れると本当に心寂しくなって高校どころじゃなくなるから、いないうちにって考え、母に問いかける。
母「Aの好きにしなさい。」
ただそう一言。
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ゆあ - 健太くん大好きです。また作って欲しいです (2019年2月23日 2時) (
レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
藤原になるの。(プロフ) - この話 とっても面白いです！ これからも頑張ってください!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a7dd421127 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな - このお話とっても面白かったです！応援してます！頑張ってください！ (2019年2月17日 9時) (レス) id: bf5d4ba28d (このIDを非表示/違反報告)
岩谷きょう☆ - このお話を読んで健太くんが好きになりました！これからも頑張って下さい！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 56cfde58b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2019年1月8日 14時
