44話 ページ44
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in「サトウだったっけ?あの人、臓器移植で色々とやってるらしいね」
「臓器移植ね……」
薮が臓器移植なんかに関係してるとは思えないけど。
そうなってくると、あの反応もいまいちわかんねぇな。
まぁいいや。
とりあえず被害者遺族の方に話聞かねぇと。
in「このサトウって奴がどーかした?」
「いや、まぁ……気になっただけ」
in「ふーん。あ、そういえば!」
自分のデスクに戻って封筒を1封取り出した。
「まだなんかあんの?」
in「これ、なんだけど」
神妙な顔つきで差し出した封筒には、宛て先に“伊野尾慧”という文字。
そして差出人には、“高木雄也”。
「っ……」
in「半年前、こいつ急に消息不明になったでしょ?そのときに送られてきたの」
「は?それもなんで伊野ちゃんに?」
in「中読めばわかるって」
記者だった高木。
古い付き合いで心配していたこともあって、急いで手紙を取り出す。
in「この依頼によく似た事例がいくつも調べあげられてた。渡すの遅くなってごめん。こいつもこいつで、光のこと心配してたんじゃないの?」
6枚にも及ぶ手紙には、記者ならではの踏み込んだネタがずらりと並んでいた。
その中にはサトウって医者の名前も挙がっていて。
「取引先から金を貸してるところまで……」
in「最後まで読めば解ると思うけど、高木は今海外にいるらしい。もうすぐ帰ってくる」
サトウの野郎。
どんな奴かは知らねぇけど色んな貧困家庭にまで手出して金を貸してやがる。
返せないことも知ってて、後で借金取りでも出向かせる気か?
in「そいつら、結構なビジネス上手だよ。金のためなら何でもやるってゆーやつ?」
「きたねぇな」
早く、捕まえなきゃな。
手紙がくしゃりと音を立てた。
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柊(プロフ) - コメントありがとうございます!励みになります。どんどんハマってってください笑 (2018年12月31日 0時) (レス) id: dea4eacb95 (このIDを非表示/違反報告)
Aya - このお話、めちゃくちゃおもしろいですね!どハマりしちゃってます笑更新待ってます(^-^)頑張ってください!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 405da91ea5 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - いちごらいすさん» わざわざコメントをいただけて嬉しいです。長文welcomeですよ!私も大好きな作品の作者様からコメントなんて………感無量です。自信がつきました。応援してくださりありがとうございます!これからも思わず笑みが溢れるような作品を目指して。よろしくお願い致します! (2018年12月15日 23時) (レス) id: dea4eacb95 (このIDを非表示/違反報告)
いちごらいす(プロフ) - それだけ伝えたくて…すみません笑 これからも更新楽しみにしています。頑張ってください!応援しています!長文しつれいいたしました… (2018年12月15日 19時) (レス) id: ec43b8c35c (このIDを非表示/違反報告)
いちごらいす(プロフ) - はじめまして!先日私の、やぶこーた、占ツク始めました。という作品にコメントくださってありがとうございます!とっても嬉しいコメントだったので梓さんのプロフィールに飛んで見たところ、お気に入り登録している大好きな作品の作者さんで驚きました! (2018年12月15日 19時) (レス) id: ec43b8c35c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作成日時:2018年12月5日 0時