帝王交代ですか、? ページ13
宏「はーい。…げっ…」
正解らしく薮が絶望した顔をしてる。
光「お話があるので上がっても?」
宏「どうぞ」
おー、こんなにビクビクした薮は久しぶり。
学校では帝王って呼ばれてるクセに、昔から知ってると帝王感って感じないものだな。
薮の部屋にある椅子にテキトーに腰掛けると口を開いた。
光「単刀直入に聞こう。台所、またお前だろ」
宏「はい。その通りです」
光「前、ここに越してくる前。同じ事をやってキッチン出禁にした筈だけど」
宏「:(;゙゚'ω゚'):」
光「取り敢えず、明日から1カ月は自炊しろ。で、料理の1つでも覚えろ。それを言いに来ただけ。じゃあな。」
俺山田と自分の家に戻って来た。
涼「薮ちゃんがあんな風に一方的に貶されるの初めて見たかも!」
山田がすっごい楽しそうに言ってた。
光「そう?いつもあんな感じだよ?山田。なにか食べてく?簡単なものなら作るよ」
涼「あ、マジ?食べたい。光くん、料理上手だもんね!手伝うよ?」
台所に立つとテキトーに冷蔵庫を漁って材料を探し当てる。
光「あー、いい。片手で充分だし。山田、お前アレルギーとかあったっけ?」
涼「カニがアレルギーだよ。食べ物はその位?まあ、少しなら大丈夫。」
光「そっかー。」
片手しか使えないからちょっと時間がかかったけど作り上げてテーブルに持って行ったのはカルボナーラ。
涼「光くんすっごいね。あの短時間で。しかも片手で。あと、さっきの薮ちゃんとの会話から察すると薮ちゃんにご飯作ってあげてたんだ?」
光「気が向いたらやる程度だけどね」
ピコンッ
携帯の着信音が鳴った。開くと薮からの怒涛のメッセージ。
光「うっざ…ねぇ、山田。カプレーゼの作り方ってわからない?」
涼「わかるけど。なにするつもり?」
俺はキッチンに立つとプチトマト、トマト、フルーツトマトなどなどトマトを大量に出し切り始めた俺を見て山田が苦笑してた。
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ありさ(プロフ) - コメントできなくてごめんなさい!すっごく面白かったです!薮くんと光くん両思いだったんですね〜 (2017年9月25日 22時) (レス) id: cd3fd14afa (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - はじめまして!最後まで読ませていただきました!とても素敵なお話で好きです!私の我儘なのですがもしよろしければ続編期待しています! (2017年9月25日 21時) (レス) id: b85abab37c (このIDを非表示/違反報告)
四月一日光輝 - ありささん!コメントありがとうございます!こんな駄作ですが書いていきますので見守ってただけたら幸いです (2017年9月20日 5時) (レス) id: 99242a3d04 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 初めまして。光くん担でやぶひか大好きなので楽しみです!大変だと思いますが頑張ってください! (2017年9月19日 20時) (レス) id: cd3fd14afa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四月一日光輝 | 作成日時:2017年9月19日 15時