【短編集】 艶美な夢に絆されて 【ツキウタ。】

＃二十歳　...　長月夜＊ ページ34

俺が二十歳になった時の話。

とは言っても、つい最近だね(９月26日)。



「夜〜、お誕生日おめでと〜！ いえーい、１つまた老けたね！」


「ちょっと、自分だって二ヶ月後でしょ？」


「まあね！」



一番最初に祝ってくれたのは、彼女のA。

俺の部屋でテレビゲームをしていた。



「じゃあ、二十歳最初のちゅーしちゃいます？」


「んー、いただきましょうかね？」



なんて少しふざけながら、軽く唇を重ねる。

なんだか彼女はご満悦。



「なんでそんなにテンション高いの？」


「だって、夜の初めて私が全部もらってるんだもん！」


「ああ、どうりで」



ぎゅっと首に手を回して抱きしめてくる。

成人式でもこんなことしたかな。



「夜...」


「なに、どうかした？」



急に声のトーンを下げるA。

お腹でも冷えたのかな。



「...わ、私の初めても...全部夜がもらってね...？」



思考回路がシャットダウン。

今の言葉を理解するのに五分ほどかかった。



「.........あ、うん。」


「ちょ！ 言うの恥ずかしかったのに！」



ぶにーっと頬を引っ張られる。

まさか、あんな可愛いこと言われちゃうとは。



「じゃあさ、２０の俺と１９のAの初めてはいらない？」


「......」



ぼーっと考え込むA。

するといきなり顔をあげて叫んだ。



「いるっ！！」


「ちょ、しーッ！」



頭を撫でてそう優しく注意する。



「でも今夜はもう時間がないから...」


「んー...」


「明日でいいよね？」


「うん！」



そう言って俺たちは、一緒の布団で仲良く寝た。



今思えば......あの時の俺は深夜テンションだった気がする。

ぜひとも忘れてもらいたい。

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＃二十歳 ... 長月夜＊


＃きな粉餅様リクエスト

どうでしょうか！リクエストありがとうございました！

感想まってます！

＃愛の共同作業(棒　...　長月夜＊→←＃日に日に濃くなる君の愛　...　如月恋＊

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