【青春鉄道】同僚が結婚してたとか聞いてない

特別車両 2−1 ページ13

※夢主ちゃんが風邪を引いた話



いつも通りに起きて

キッチンへ向かおうとする

『あ、れ…ぐるぐる…する?』

目の前がぐるぐるして

何が何だか分からなくなってきた

『とりあえず…キッチンまで…っ!?』

自分の足がもつれる

このまま顔からぶつかる、と思い目を瞑る

でも、その感触はいつまでも来なくて…

「A、大丈夫か!?」

『し、んえつ…さん…大丈夫ですよ?』

「大丈夫じゃないだろ!? ちょっと待ってろ、今ベッドに運ぶから」

『え、あ…』

私に抵抗する力は無く

簡単にベッドに運ばれる

「今日の学校は休み。俺が連絡しておくから」

『え、でも…信越さん、仕事は?』

「大丈夫。Aは心配しないで寝てて?」

ばたん、とドアを閉めて出ていく信越さん

本当はお弁当や朝ご飯だって作らなきゃいけないし

『……そうだ、葵にLINEしておこう』

葵にLINEを送る

直ぐに返事が返ってきて

了解。お大事にね、と書いてあった

『……寝てて、って言われたし今日は静かに寝てよう』

私は眠れるように瞼を閉じた


「……もしもし、」

「もしもし? あ、信越どうしたん?」

電話の相手は白新だ

「今日さ、Aが風邪引いちゃってさ…」

「か、風邪…!? おい、みんな聞け!! Aが風邪引いたって!!」

電話口で叫ぶ白新

待ってどうしよう…

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