検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:20,045 hit

第伍話 ページ7

月日が経ち、私と彼が修行を始めてから一年と半分が経とうとしていた

その間、禰豆子ちゃんはずっと眠ったまま

『……禰豆子ちゃん。早く炭治郎の為に起きてあげて、』

私は彼女の手を握り締め、ポツリと呟く

その声を掻き消すかの様に彼の声が外から聞こえた

鱗滝さんに連れられ、私と炭治郎は山の中をひたすら歩いた

とある場所で鱗滝さんは立ち止まる

そこには大岩が一つだけある拓けた場所

彼が鱗滝さんから言われた事は只一つ

"この大岩を斬れ。斬れたら最終選別に行かせてやる"

この一言だけだった

その一言を言い残し、鱗滝さんは元来た道を戻って行く

彼はその場に立ち尽くしていたが、私は鱗滝さんの後を追い、声を掛けた

『待って下さい、鱗滝さん。私は何をすれば…!!』

「炭治郎を見守ってやってくれ、」

『え…?』

「お前は既に水の呼吸も会得した。儂が教える事は何も無い」

『で、でもっ…!』

確かに、鱗滝さんの言う通りだ

私は此処に来てから水の呼吸を、簡単に会得してしまった

きっと、氷の呼吸を使えたからだろう

……でも、やっぱりまだ足りないんだ

『仕方無い…。炭治郎の所に戻ろう、』

私は大岩がある場所まで戻った

その瞬間、何かを殴るかの様な鈍い音がした

大岩の前には不思議な狐の面を着けた少年が立っている

その近くには炭治郎が倒れていた

『炭治郎…!!』

「……そんなに心配しなくても大丈夫だ。直に目が覚める。後は、頼んだぞ」

「うん、」

いつから居たのだろうか。不思議な雰囲気の少女が立っている

そして、やはりその子も不思議な狐の面を着けていた

第陸話→←第肆話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:出雲*弐式 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年8月20日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。