【鬼滅の刃】元氷柱の継子 (ページ17)

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在ル隊士ノ記録･弐ページ17

「っ……あはは、何を馬鹿な事を言ってるんだ?」

「なんだと…?」

ソイツは私の言葉を聞いた途端、顔を歪める

まあ、予想もしないような言葉が返って来たからだろう

「私が鬼になる訳が無い。死んでも御免だ、」

「……なら、此所で死ぬが良い」

ソイツの手が私の首元へと迫る。その時、遠くに見える山の間から日の光が射し込む

どうやら、天は私に味方してくれたらしい

日の光を浴び、焦げる様な音がする

「次に会った時には確実に貴様を殺す、」

「私に次は無い。だが、この同じ髪飾りを着けた子が現れてお前を倒す。絶対に……!!」

その言葉を言った後、私の意識は闇の中へ消えた

後に聞いた話によれば、私を助けに来た時には既に奴の姿は無かったらしい

「……あ、れ、此所は?」

「目覚めたかい、雅濔」

「……はい。此所はお館様の御屋敷でしょうか?」

お館様

私達、鬼殺隊の上に立つ人

誰にでも優しい人だ

「雅濔は本当に運が良い。また会ったのだろう?」

「はい。ですが、仕留められませんでした」

私は奴に出会ったとしても、いつも仕留められない

仕留められなければ意味がないのだ

「……お館様。無理を承知でお願い致します」

「私に出来る事なら何でも」

「柱を、鬼殺隊を辞めさせて下さい」

一瞬、お館様は驚いた顔をしたが

私の願いを直ぐに受け入れてくれた

…そして、氷柱･氷室雅濔は鬼殺隊を辞めた