第四章 ページ6
がらがら、と職員室の扉を開けると先生は誰かと話していた
……今日は何もかもタイミング悪いな、うん
『失礼します』
「おお、ちょうど良かった。今日、早退するんだろう?」
『え、あ、はい』
「お兄さんから伺ってるよ」
会話の相手は従兄の奏斗兄さん
「では、早退させて貰いますが大丈夫でしょうか?」
「ええ、大丈夫ですよ。Aさん、お大事にね」
職員室を出た瞬間、私は従兄に問う
『兄さんが来た、って事は今回の話は政府からの命令でしょ?』
「当り。急いで本丸に帰って作戦会議を開いて欲しい」
簡単な紹介をしておくと、彼の名前は如月奏斗
私の従兄でもあり、我が本丸の政府担当者でもある
『兄さん、先生に何て云ったの?』
「普通に朝から熱を、って云ったら帰してくれたよ?」
『……神気使ったんでしょ?』
「うっ……」
あ、図星っぽい
神気を使えば、人間の事ぐらい簡単に操れる
奏斗兄さんも、少なからず柚木家の血が入っている。私より神気は弱いけれど、他の人から見れば強い類いに入る
『何処かにゲートを開いて直接帰ろうかな…』
「それ、大丈夫なのか?」
『うん。人が全然来ない場所に行けば』
行く場所は既に決まっている
今は使われていない体育館倉庫
老朽化が進み、今年中に取り壊すらしい
本丸と学校を繋ぐのに良い場所だったのに
……まあ、仕方ないか
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出雲*弐式(プロフ) - くれは卍さん» コメントありがとうございます。頑張って更新しますので、引き続き読んで頂けたら嬉しいです(*^^*) (2019年3月19日 0時) (レス) id: 7c455c0dc7 (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - この小説もっと読みたいです!これからも頑張ってください!続き楽しみにしてます!! (2019年3月19日 0時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
出雲*弐式(プロフ) - 天音朱宇さん» いえいえ! 引き続き読んでいただけたら嬉しいです(*^^*) (2019年1月8日 23時) (レス) id: 7c455c0dc7 (このIDを非表示/違反報告)
天音朱宇(プロフ) - 出雲*弐式さん» 急なコメントでの指摘ですみません。更新頑張ってください (2019年1月8日 22時) (レス) id: caeec976d7 (このIDを非表示/違反報告)
出雲*弐式(プロフ) - 天音朱宇さん» 多分、ミスですね。指摘ありがとうございます。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 7c455c0dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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