第二十八章 ページ31
敷いてあった布団にAを寝かせる
「この部屋に簡易的な結界を張りました。開けられるのは、この部屋にいる俺達と刀剣男士だけです」
「……そうか。なら、安心だ」
ほっと、周りが一息付くと同時に薬研が厚に問いかける
何があったのか、と
厚が知っていることは、時間塑行軍が現れた事とその数
それ以外は、あの場に残っていた三日月と鶴丸とAしか知らない
否。もう一人居る。彼女の身体にいる朔夜が
「……そうだ。朔夜なら、まだ何か知っているかもしれねぇ……」
「朔夜、居ないのか!?」
厚、薬研、山姥切が次々と朔夜の名前を呼ぶ
「そんなに叫ばずとも、私は此処にいる」
突然、和服の女が目の前に現れた
どうやら、この部屋にいる俺以外の奴等は知っているらしい
「……そこのお前。岩泉家の奴じゃな?」
「あ、嗚呼…。何故、俺の名前を?」
「私の名は朔夜ノ剣。柚木家に伝わる宝刀じゃ」
柚木家の事情は余りにも謎が多く
特に、遠縁にあたる人達は何も知らない事が多い
俺は奇跡的に、政府役人になる家系だったので少しばかり話を聞いたりしていた
唯一、聞いていなかった事は彼女の身体に刀が宿っている事
それだけだった
「……母親が居なかったのも、朔夜が関係してたのか?」
「まあ、な。柚木家に産まれた女は代々、私の憑代になる運命。そして自然と短命になる」
何かを言いたかった
でも、俺が言ったところで何も変わらない
やっぱり俺は無力なんだ、と改めて感じてしまった
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出雲*弐式(プロフ) - くれは卍さん» コメントありがとうございます。頑張って更新しますので、引き続き読んで頂けたら嬉しいです(*^^*) (2019年3月19日 0時) (
レス) id: 7c455c0dc7 (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - この小説もっと読みたいです！これからも頑張ってください！続き楽しみにしてます!! (2019年3月19日 0時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
出雲*弐式(プロフ) - 天音朱宇さん» いえいえ！ 引き続き読んでいただけたら嬉しいです(*^^*) (2019年1月8日 23時) (レス) id: 7c455c0dc7 (このIDを非表示/違反報告)
天音朱宇(プロフ) - 出雲*弐式さん» 急なコメントでの指摘ですみません。更新頑張ってください (2019年1月8日 22時) (レス) id: caeec976d7 (このIDを非表示/違反報告)
出雲*弐式(プロフ) - 天音朱宇さん» 多分、ミスですね。指摘ありがとうございます。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 7c455c0dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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