世界W学園に編入生!? (プロローグとも言う?) ページ3
ここは世界W学園。
世界の中心にあり、国々が通うちょっと変わった学校。
朝早くから教室で話しをしている人がいます。
どうやら話をしているのは、
食料自給率0%の海に浮かぶ最後の楽園。
南国系な楽観女子、セーシェルと、
一見お淑やかだが元騎馬民族。
学園一の男気な女の子、ハンガリーのようです。
「ハンガリーちゃん! 一つ、前々から気になっていることがあるっス!」
「どうしたの? セーシェル」
「ここの寮、広いにも程がないっスか? テーブルは一つでも、椅子は二人分。机やベッドだって二人分じゃないっスか!」
「あー、そっか。セーシェルにはルームメイトがいないんだっけ?」
「ルームメイト?」
セーシェルは4カ月前にこの学園に来たばかりで、ルームメイトのことを知らないようです。
「学生寮は原則2人部屋なんです。でも、必ずしも偶数人になるとは限りませんから……」
会話に混じって来たのはリヒテンシュタイン。
賢くて大人しい、しっかり者なお嬢さん。
実は結構ハイテクです。
「私はリヒテンと一緒だけど……」
「そうだったんスか!?」
「良くスイスさんが来るから、部屋をいつも綺麗にしてなきゃいけないから大変なのよ」
スイスさんとは、リヒテンシュタインのお兄さんです。
「すみません……」
「リヒテンは気にしなくて良いのよ!? スイスさんも良い人だし、何より兄妹仲がいいのは良いことよ?」
「兄妹うらやましいっス!」
「そんな……/////」
スイスのことを良く言われて、リヒテンシュタインは嬉しそうです。
「私語は慎め、席に付け!」
勢いよく扉を開けて生真面目なドイツが入って来ます。
「先生に代わって、俺が朝礼をする」
教卓に着くと、淡々と朝礼を進める。
「イタリアの奴はまた遅刻かっ! 1時限目までに連れて来なくてはいけないな。イギリス! お前は何処かでサボっているアメリカを連れ戻して来い!」
「何で俺が……」
「アメリカに関してはお前が適任だ。要件は以じょ……」
朝礼を終わらせようとしたドイツの動きが止まります。
どうしたと言うのでしょう。
「セーシェル」
「は、はいっス!!」
「明日、このクラスに編入生が来る。恐らくはお前と相部屋だろうから、くれぐれも汚ない状態で迎えることのないように、とのことだ!」
「はいっス!!」
「1時限目は音楽だ。速やかに移動するように!」
皆編入生のことが気になるというのに、そそくさと移動の準備をします。
さて、このクラスの編入生とは、一体どんな子なのでしょう?
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作者名:乃亜 | 作成日時:2012年6月20日 22時