痩せました。付き合いましょう (ページ3)

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豚鼻…ブタじゃねーよ！！ページ3

おいおいおい、これってあれじゃね？

運命の人がニコって笑いながら離しなよ？ってなる奴じゃね？！なんか怖い奴じゃね！？

なあ！？ヴィクトル！！！リビングレジェンド！！！

私は思いっきり頭を振り声の聞こえる方を向いた

「ミラ、いやこいつなんか怪しんだよ」

ミラって…誰だよ！そこヴィクトルだろ！！リビングレジェンドヴィクトルでしょ！

おい、どこだ！あいつどこいったよ！

てか、おい！お前に怪しいとか言われたくねーよ！ロシアンヤンキー！！

てめーここがロシアだから許されてるんだぞ！？日本にいったらお前商店街でベラベラ喋ってるおばちゃんだぞ！！

あ、でもこの女の人可愛いな。

「えー？可愛いじゃん。新しく入る子？」

「知らね…でも、ここは一般人じゃ入れねーぞ」

「いえ、私会いたい人がいるんです。別にここじゃなくてもいいですし」

別にここじゃなくても私の家の近くにあるリンクで滑れるし…

要は場所じゃないんだよ！！

「会いたい人って？」

ミラさんが腰を曲げて聞いてくる

「え、えへ？聞いちゃいます？」

うんうんとボリュームのあるショートカットを揺らし目をキラキラさせた。

「けっ」

ロシアンヤンキーは興味ないとでも言うようにそっぽを向いた。

興味ないんだったらいい加減足どけろ！故意だったんじゃねーの？！

「ヴィクトルニキフォロフ」

「ヴィクトル？」

「うんうんうん♡」

「ヴィクトルって…今日は休みだよ」

「え、休み？」

「うん。来シーズンの準備中」

「ちょ、まて…俺の耳が悪かったのかよくわかんなかったけどさっき男の声がした」

「あ、私も。男の声がした」

「彼ぴっぴ連れて来ちゃった♡」

「…ユーリって俺の名前」

「彼ぴっぴ。スケート選手」

「彼ぴっぴどこ」

「彼ぴっぴ…迷子なうかも」

「クソ野郎だな。言っておけ俺の名前を馴れ馴れしく呼ぶなって」

その後ミラ(呼ぶように言われた)の彼ぴっぴは見つかったらしい。が、3時間後破局した。

「…無理。立ち直れん」

「おい、ミラヤコフが呼んでるぞ」