夜叉使いの、【文豪ストレイドッグス】【鬼滅の刃】

人を殺して死ねよとて 中編 ページ3

『人を殺して死ねよとて 前編』の方を少し修正しました。


内容は鏡花ちゃんが向かった先を那多蜘蛛山から珠世さんの居る建物に変えたというものです

私の手違いです。すいません...



な、なんと順位付きました

星にも色が...!!


お気に入り登録、評価してくれた方々、本当に有難う御座います...!!


✿*❀٭✿*❀٭

鏡花視点



チリン チリン

てん てん


人の気配の無い通りに鈴と手毬をつく音がする。


連れの鬼の片方が地面に手の平を当てる。



朱紗丸「見えるかえ？」



もう一人の鬼が声を掛けた。



矢琶羽「見える見えるぞ足跡が_____」



そう言った途端、地面に矢印が浮き出てきた。

この鬼の血鬼術。



矢琶羽「あちらをぐるりと大回りして三人になっておる 何か大きな箱も持っておる」


朱紗丸「どうやって殺そうかのう。うふふふ。力が漲る。 今しがた”あの御方”に血を分けて戴いたからじゃ」



どうやらこの鬼達は先程、鬼舞辻に血を分けられて強化したみたいだ。

呪いもあるからやっぱり鬼舞辻の名前は出していない。

あの男が刺客を送ってまで殺したい人物...



矢琶羽「それはもう残酷に殺してやろうぞ」


朱紗丸「そういえば、鏡花は儂らとは別であの御方から命令を受けていなかったかの？」


鏡花「あの人の血鬼術で造られたこの爆薬を仕掛ける。”最初”は戦闘に参加しない」



つまり、この鬼達が殺すように命じられた”花札のような耳飾りを付けた男”を殺せなかった時の保険。

爆薬を仕掛け､夜叉を出して戦う。


...けど私は此の爆薬を仕掛けるつもりは無い。


自爆装置として使う。


そうすれば...どっちにしろ私は死ねるから。


戦闘になった時の夜叉を操るのは鬼舞辻。

勿論ターゲットを集中的に狙わさせるように動かす。


そこで、夜叉を鬼狩りに斬ってもらう。


成功するかも分からない賭け。


もし鬼狩りが夜叉を倒せなくても、自爆装置はかなり高威力だから、夜叉を巻き込むことも出来るかもしれない。


今日は私が死ぬ絶好の機会。


これを逃したら、もう...



朱紗丸「心配するでない。儂らは”十二鬼月”。殺られる訳が無かろう」



十二鬼月は鬼舞辻直属の配下。


...だけどこの鬼達は違う。

眼球に数字が刻まれていない。


鬼舞辻に騙されているんだ。

十二鬼月だとおだてられ、騙されて戦わされるなんて...



可哀想な”人達”

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