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『え、でも、詳しくはなくて…ファッションセンスもないですし』
言い淀む私に、
「趣味でしょ？なら好きって気持ちだけで良くない？」
そう言ってくれる先輩。
真っ直ぐな瞳が私に突き刺さる。
趣味…かあ。服が趣味って、言ってもいいのかな。
『あ、じゃあ今度一緒に服見に行きませんか？』
咄嗟に出てきたのはそんな言葉で、
言って後悔。
流石に知り合って間もない後輩に急にそんなことに誘われても、って感じだよね。
どうしよう、って心の中でひとり焦って。引かれた？
『あ、いや、あの、えっと、忙しいですよね、全然だいー』
「……うん、行こっか」
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作者名：うさぎ | 作成日時：2021年2月10日 16時
