PinoPino(虎) (ページ15)

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家に帰って、そのままベッドにダイブ。

頭の中ではさっきのなっちゃんの言葉がぐるぐる。

その場ではひとまず”恋愛感情ではないかな”と返した私。

だけど、家に帰ってゆっくり考えたかった。

元太は、明るくて楽しい人。

隣にいるだけで、いつも笑顔になれる。

「聞いて！昨日安眠ソング聞いて寝ようとしたの。そしたら再生リストに何故かポップコーンの曲入ってて！寝れそ～って思ったところでめっちゃ明るい曲で”ポップコーンはいかが？”とか流れ始めてさあ、」

人懐っこくて、誰とでも友達になれて。

「俺、松田元太！お隣さんよろしくね！」

その上、優しい。普段は軽口を言い合うけど、誰よりも優しいことを知ってるんだ。

私のちょっとした心の変化にも気づいてくれる。

「A、なんかあった？」

『うーん…昨日親と喧嘩しちゃって…』

「そっかあ。そういう日もあるよね」

そういうところを、好き…だとは思う。

だけどこれが何なのかって言われると正直ピンと来ない。

恋。恋かあ。私、元太のこと好きなのかな？