３年Ｅ組の病弱男子 (ページ9)

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ぶにょん･･･ぶにょん

さっきから聞こえるその音に皆集中出来ていないみたいだ

「あーもう！ぶにょんぶにょんうるさいよ！！小テスト中でしょ！！」

「こ、これは失礼っ！」

･･･よし解答全部埋めた
見直しでもしておこうかな

「よー、カルマ！大丈夫かぁ？あのバケモン怒らせちまってよぉ？」
「どうなっても知らねぇぞ〜？」
「またお家に篭ってた方がいいんじゃな〜い？」

「殺されかけたら怒るの当たり前じゃん、寺坂。しくじってチビっちゃった誰かの時と違ってさ」
「･･･っ！チビってねーよ！テメェ喧嘩売ってんのかぁ？！」

「こら！そこっ！テスト中に大きな音をたてない！厳しい先生ならカンニングとみなされますよ！」

触手で音たててた人が言っちゃうんだ･･･

隣の席だから赤羽くんと寺坂くん達の会話は全部丸聞こえだったりする

「ごめんごめん、殺せんせー。俺もう終わったからさジェラート食って静かにしてるわ」

･･･ん？ジェラート？？

「ダメですよ！授業中にそんなもの･･･、･･･ん？
･･･そ、それは！！昨日先生がイタリア行って買ったやつ！！」

((お前のかよ))

ジェラート、殺せんせーのだったんだ
運んでるうちに溶けちゃいそうな気がするけど･･･

「あ、ごめーん。職員室で冷やしてあったからさ」
「ごめんじゃすみません。溶けないよう苦労して寒い成層圏を飛んできたのに！」

･･･ジェラート1つで成層圏

「へぇ･･･で？どうすんの？･･･殴る？」
「殴りません。残りを先生が舐めるだけです、そうペロペロと･･･っ！！」

「アハハッ！まーた引っかかったー」

また、殺せんせーにダメージを･･･

「何度でもこういう手使うよ、授業の邪魔とか関係ないし。それが嫌なら俺でも他の誰でも殺せばいい･･･でもその瞬間からもう誰もアンタの事を先生とは見てくれない」

ギリギリの駆け引き
教師側の越えられない一線を見抜いたうえで･･･

「ただの人殺しのモンスターさ。アンタという先生は俺に殺された事になる」

赤羽くんは殺せんせーにテストを渡し教室を出ていった

･･･頭の回転が早いとしか言い様がない