３年Ｅ組の病弱男子

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僕の席は奥田さんの後ろだった

本来なら僕の隣の席は赤羽くんだけど、彼は今停学中らしく実質今はぼっち席である


「三神ー、俺がいうのもなんだけど勉強大丈夫か？」

『うーん････、一応自分なりに勉強はしてたけど、皆とだいぶかけ離れてるかもしれないね』

「俺がおしえてやれるのは裏山に落ちてる本に書いてある、すけべな事だけだもんなー･･･」

「それは教えなくていいと思う」

「なんだよー！菅谷！
おい、三神！なんなら今から見に行くか！？！？」

『僕は遠慮しておくよ』




1日過ごしてて思ったのは、殺せんせーの授業は普通の授業といった感じだということ



「x²＋6x＋9
この数式を因数分解してみましょう。
ではこの問題をー･･･三神くん」

『はい、(x＋3)²』

「正解です」

あ、先生の顔に大きく赤丸がついた
顔の模様がちょいちょい変わるみたい･･･不思議だ


「二次方程式、三次方程式といった方程式には因数分解は必要になってきます。基本的な事ですので皆さん、是非押さえておきましょう」

するとタイミングよく授業の終わるベルがなった

「それでは本日の授業はここまで」




「三神くん凄いね〜！授業出てないのに追いついてるなんて･･･！」

『倉橋さんに褒められると調子乗りそうになるよ。
猛勉強しないと、とか思ってたから少し安心した』

自主勉してて良かった




「三神くん。どうでしたか？ここでの授業の感想は」

『殺せんせーの授業って人間とどう違うのかなって思ってたんですけど、かなり分かりやすかったです。
僕個人としては皆と授業出来たことが楽しかったです』

「ヌルフフフ、それは良かった」





殺せんせーside

「三神Aくん、彼は成績が悪い訳でもなく暴力沙汰とも縁がない。何故彼のような生徒がE組へ？」

「理事長曰く、出席日数が他の生徒に比べかなり少ないらしい。
激しい運動は禁物だと、理事長から直々のお達しだ」

「ふむ･･･」

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