３年Ｅ組の病弱男子

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僕は今、山を登っています

３年Ｅ組が本校舎とは離れていることは知ってたけどここまでとは･･･！

山道の半分くらいで体力が底をついてしまった

あぁ･･･すぐこれだ

まだ1度も訪れた事のないE組の教室

E組に通うクラスメイトは毎日ここを登ってるというのに


頭の中でネガティブな考えがぐるぐると回っているその時、後ろから声をかけられた

「あれ･･･三神じゃないか？」
「ホントだ！何か困り事か？」

『前原くんに磯貝くん･･･お、おはようございます』

「おはよう！」「はよーっす！」

2人共、E組なんだ･･･

「んで、さっきから何突っ立ってんだよ？」

『体力が底尽きて少し休んでたんだ･･･』

「あー･･･教室まで遠いもんなぁ」
「三神！俺らで良かったら手貸すぞ？」


優しい･･･！けど、僕に手を貸して遅刻したら2人に申し訳ない･･･


『気持ちは嬉しいけど、僕に手貸して遅刻しちゃったら2人に申し訳ないから僕は僕のペースで行くよ』

「そっか、三神には三神のペースがあるもんな！」
「その代わり困ったらちゃんと呼べよ？」

2人の優しさに心から尊敬する

『ありがとう！また後でね』



僕はまた山道を登り始めた

途中後から来たE組のクラスメイトさんに追い抜かれたり心配されたりもしたけど少しずつ歩く


僕が着いた頃には皆登校し終えていた







「さっきよぉ！久しぶりに三神見たぜ！！」
「あ、僕もさっき三神くんを見かけたよ」
「三神くん？？私会ったことないかも」
「･･･でもさ、三神くんってE組に来るほど成績悪くないよね･･･？」

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