不良な神山くん。

Yankee 15 ページ15

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大「どうするん？」

「もう神山くんには近付けへん…」

大「あのさぁ」

「ん？」

大「Aはそれでいいん？」

「え…？」

大「俺分かってんねん。お前が神山のこと好きなことぐらい」

「えっ…！」









嘘やん！バレてたん！？









大「何年幼馴染やってると思ってるん」

「大毅…」

大「神山が好きなら、気持ちぶつけてきたらええやん」

「でも…」

大「あー！もう！あいつなら小瀧からも守ってくれるやろ」









確かに神山くんは優しいけど…、でも神山くんが傷付けられるのは見たくない。









大「言わんのやったら、俺から言ったるわ」

「それはあかん」

大「何で？」

「自分で言いたい…」

大「ん。ちゃんと伝えや」

「うん。ありがと、大毅」









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初めて会った保健室。

休み時間探しに行くと、やっぱりベッドで寝てた。









「神山くん」

智「 何 」









私に背を向けたまま返事をする神山くん。









「好き、って言ったらどうする？」









私がそう言うと神山くんは驚いたように起き上がり
私を見つめた。









智「意味、分からん」

「えっと、気にせんといて。うん」









居ても立っても居られなくなって、出て行こうとしたけど、ぎゅっと腕を掴まれ逃げられなくなる。









「神山くん？」

智「俺のこと、好きなん？」

「………………うん」









心臓が爆発するんちゃうかってぐらいドキドキしてる。









智「………………俺も」

「えっ」

智「あの『望』やっけ？何か、訳ありみたいやけど、俺がお前のこと守ったるから」









そう言うと神山くんは私を引き寄せ、ぎゅうっと抱き締めてくれた。

まるで、安心させてくれるように。









目を合わせると、ふっと目を細めて微笑んでくれる神山くん。

あー、好き。




私から頬に軽く口付けると、神山くんは、額にキスをしてくれた。









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