不良な神山くん。

Yankee 14 ページ14

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私のクラスには小瀧くんという人気者がおった。

そんな小瀧くんに恋する女子も多くて、

私もそのうちの1人やった。









日直で残ってたある日、部活終わりの小瀧くんが教室に戻って来た。

忘れ物。とか言ってたけど、ほんまは違ってて、









望『ずっと結城のことが好きやってん。付き合って欲しい』









って告白するため。





そのときは舞い上がって、ろくに話したこともないのに『いいよ』なんて答えてしまった。







最初はほんまに優しくて、めっちゃ好きやったけど、徐々に、









望『なぁ、何であいつばっかと喋るん？』









なんて言い出すようになった。

ヤキモチ妬いてくれてるって嬉しくて、そのときは、ごめんね。って流してたけど、









望『重岡に一切近寄らんといて』









って言われたときは、無理やって思った。









『別れたい』

望『は？何で？意味分からん』

『ごめん』









一方的に別れを切り出した。

それからかな。いわゆるストーカーみたいなことをし出すようになったのは。





家に帰ればずっとケータイが鳴る。

サイレントにしてても、画面をつけると着信履歴とか通知とかすごい数で電話に出たけど、ずっと無言ってこともあった。








大毅に相談したら、

『出来るだけ俺の側離れんな』

って言ってくれたからずっと大毅にくっついてたけど、それもそれで今度は女子から嫌がらせを受けた。









中3になってすぐ、小瀧くんは引っ越した。

どこに、かは知らんけど、それから全く会わなくなって、安心してたのに。





何で今…。



よりによって、神山くんのこと好きだって分かった時に…。









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