不良な神山くん。

Yankee 11 ページ11

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「神山くん！帰ろ！」

智「はいはい」









珍しく、神山くんはちゃんと最後まで授業を受けて、一緒に帰ってくれることになった。









「ふふ」

智「何笑ってるん。気持ち悪」

「な、酷いな〜」









神山くんと一緒に帰れるのが嬉しくてニヤニヤしてると、神山くんにそう言われた。









智「な、お前何してんねん！」

「何って、別にいいやん」

智「良くないわ！離せって！」









神山くんが動揺してるのは多分、私が神山くんと手を繋いだから。









智「お前、俺と手繋いでるってバレたら、お前のイメージ悪なんで？」

「神山くんが不良やから？」

智「おん」

「別にそんなんどうでもいいもん。私は神山くんとこうしてたい」

智「ほんま、お前ってやつは…」









私の言葉に呆れたのか、でもどこか嬉しそうに神山くんは微笑むと、私の手をしっかり握り返してくれた。









「神山くん」

智「ん？」









私、気付いちゃってんな。


神山くんが好きってこと。









「私の神山くんのことが「A…？」

「望…？何で…」









何でこのタイミングで………？



神様は意地悪や…………。









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